ときぶーの時間

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一つの命。

2013-04-11 00:11:36 | 日記
NO-328
昨日、朝三時に起きて静岡の友人を待ち横浜に到着後、そのまま富岡町に向かった。代表の松ちゃんに3人で会うためだったが、ブログを更新出来なくてごめんなさい。

そんな朝を迎えたから昨日一日はとんでも無いハードな一日になった。今日のブログは長くなるけど付き合って下さい。

富岡に入る前に松ちゃんの昼ご飯を用意しようと彼に電話をしたら、「今、長岡に居るんだ!自分の犬が見つかったんだ」と。

愛犬アキの子供の石松が新潟にいると連絡があったみたいで、急きょ新潟県に向かったのだった。これはこれで嬉しい知らせで、本当に良かったです。

こちらは横須賀の小学生の手紙を渡すことと静岡の松ちゃんの応援団リーダーと会わす目的で行ったのだが、横須賀の小学生のみなさん渡せなくてごめんね。今度きっちりと渡しますね。

松ちゃんに会えないと分かり富岡の風景を見せてあげようと駅に向かったら、一匹の猫に出会った。これが一日の始まりだった。今日は写真を見て下さい。

この子と出会ってから4時間後に3人でぐったりとし、疲れと何かが一気に出ました。長い一日だったと思います。


朝10時ごろ富岡駅前に着いた。車を下りたら「ニャ~ニャ~」と猫の声がするではないか。横たわって日向ぼっこをしていると僕らは思ったが、強制避難区域だったここに猫が!!!驚きだった。


おかしいとすぐに思った僕らは猫を呼び寄せた。びっくりすることに猫はすぐ自分の足でこちらに向かって歩いてきた。


この時、すでに同行していたゆかさんが「この子見てられないよ~」と泣き出した。乾燥餌は食べられない姿だったので、水気のあるウエットタイプの餌を与えるが舐めるのが精いっぱいで食べられない。


それもそのはず、右半分が変形していて口を動かすことも出来ない顔だった。目からは膿みが出て強烈なニオイ。富岡駅には観光気分の人間が何人かいたが、そんな猫には関心など全く寄せない。

もちろん、この子を見ればみんな怖気づいて逃げ出しただろう。こんなひどい猫を僕は見たことが無い。身体はガリガリでほとんど数日間餌を食べてはいなかったと思われる。いや食べられなかったのだろう。

ここで、どうするか3人で話した。「まず脱水症状が出ているので水分を与えよう」と。それでポカリスエットと水を用意するため自販機の無い富岡町で行きつくところは松ちゃんの家しかないと代表の家に向かう。

新潟にいる代表にすぐに電話を入れ、了承をもらいポカリと水で薄めた水を与えるが全く飲まず・・・ゆかさんが言った。「脱水症状がひどい!病院に連れて行かないと危ないかも」と・・・

猫や犬を追いかけて保護するスタイルしか経験がなく、今回のケースは3人一緒だった。焦った・・・あちこちの病院に連絡を取るが緊急で対応してくれる病院はなかなかなかった。


最後の電話で対応してくれる病院にたどり着き、富岡から一時間強の時間を掛けいわき市小名浜の健心堂病院に着いたのだが、3人とも狭い車の中での猫の膿みの強烈なニオイに参っていた。


病院の先生はさすがに的確な診断をしてくれ「命の補償は出来ない」とすぐに言われた。獣医さんの経験で、こんなにひどいのもまれだったのだろうと思う。

僕らは途方にくれた。どうしていいのか分からなかった。それでもこの子の命がつながるなら何をしても助けたくて、先生にお願いした。何とかして助けて欲しいと。


ここからが長かった。膿みの出ている顔の皮が硬くて注射が入らないし、太い注射器に替えたら今度は痛くて暴れるし、注射器一本では膿みを洗い流せず二本目の注射はさすがに太かった。

全身麻酔をしたら体力的に持たないだろうし、命がなくなるからと先生は説明してくれ局部麻酔に切り替えて処置してくれた。

麻酔が効かなくて猫も痛かっただろう。それでもよく耐えてくれた。顔にチューブを通して膿みを出しやすいようにするための手術が、こんなに大変なのかと思ったくらい猫は暴れた。

手術中に立ち会ったみっちゃんは、猫が暴れ無いように身体を押さえつけてくれたが、強烈な膿みのニオイのため吐き気がひどかったのか顔をそむけて手術を見ていなかった。



猫もぐったりである。でもきれいに膿みを出してもらって顔の腫れが引いた感じだった。目が見えなくなっていると思ったが、目に異常はなくて良かったです。僕は片目のジャックってこの子に名前をつけていたから。。。



先生は血液で猫の状態を調べてくれた。ここに大きな問題が・・・・




詳しい人ならこの数値がひどいものだと分かると思います。

先生に言われた。「今日が山場で生きられる確率は10%です」と・・・その言葉に、さすがにがっくりと来た。

先生は続けた「低体温で、肝臓もやられていて黄疸症状が出ている。腹膜炎も起こしていて腎臓もダメで自分でおしっこを作ることが出来ず、水分を与えすぎると血の濃度が低くなり貧血を起こして死んでしまうし、基礎疾患があまりに多く余談を許さない」と。

帰って来た今も風呂を入る前の僕のにおいが猫の膿みの臭いでちょっと匂う。この後また一時間かけて富岡に戻り約束の桜を撮りに行くのだが・・・これはまた書きます。

出会った猫の事が一時も頭から離れず心配でたまらない。先生は今日が山場と言ったから疲れて帰って来てもその後の電話を待っている。

電話は来ない大丈夫だ!と自分に言い聞かせて僕は一縷の望みを持ってこの子の無事を祈る。絶対に助かると。

一つの命を守ることがこんなに難しいなんて・・・真剣に動物の保護されているボランティアの皆さん、本当にありがとうございます。みなさんに感謝して一日の終わりとさせて頂きます。



























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8 コメント

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回復を祈っています (yui)
2013-04-11 03:46:34
今まで頑張って生きていてくれた命ですもの、
ゆっくりと柔らかな毛布に眠り、頭を撫でてもらって、美味しいごはんを食べさせてあげたいですね。
お疲れ様です。
回復を祈っています。
まだまだそんな子達が残っています。私達も富岡の町で少しでもそうした子達に手を差し伸べられたらと思っております。
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助かりますように… (とらちゃん)
2013-04-11 08:42:59
ときぶーさん、みなさん、ジャックを保護して下さりありがとうございました。何とかよくなってもらいたいです!頑張れ!ジャック。
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助かりますように (ミィー)
2013-04-11 12:37:01
ときぶーさん、猫さんを助けてくれてありがとうございます。
この子はきっと助けてほしかったんですね。
助けてくれそうな人達だったから、自分からときぶーさん達
の所に来たんだと思います。

助かってほしいです。残り時間があまりないとしても
2年間、人のいない場所で頑張って生き抜いて来た子
やさしい人達に見守られて安心して暮らしてほしいです。
返信する
Unknown (黒猫の母)
2013-04-12 02:16:06
ときぶーさん、トラ猫の命を救って下さりありがとうございます。 そしてご苦労様です。
この猫ちゃんはきっと誰かの助けを駅で待っていたんでしょうね。
体力も気力も限界だったのでしょう、ときぶーさんたちを見た時にこの人達なら自分を助けてくれると思ったんでしょうね。
上に書かれている症状のほかに気になることがあります。それは、猫白血病の発症はしていなかったのでしょうか?
何とか助かって欲しいです。
いいえこの猫ちゃんは絶対に助かりますよね、自分から助けを求めたんだから。
絶対に生きるぞーという力強さを感じました。
頑張れ、頑張れトラ猫負けるなよー。
これからは美味しいご飯に、暖かい部屋、愛してくれる里親さんの所で暮らせるんだから。
大阪から福島の方角を向いて元気玉送るからね。
生きろ、元気になーれトラ猫ちゃん。

松村さんの愛犬アキの子どもが新潟で保護されていたなんて嬉しい報告をありがとうございます。
松村さんの喜んでいる顔が目に浮かぶようです。
良かった本当に良かったです。

ときぶーさん、猫ちゃんのことで大変だったのに、夜ノ森のさくらの写真を取りに戻ってくださり、ありがとうございます。
長距離運転ご苦労様です。安全運転を心がけてください
お身体を大切になさってくださいね。
返信する
これからも (yui様へ)
2013-04-12 05:26:36
yuiさまへ

いつもありがとうございます。
自分でも初めて遭遇した状況でしたので、
本当に焦りました。
双葉郡の犬や猫を救ってくれている
ボランティアさんのありがたさを痛感しました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

ときぶ~より。
返信する
いつも (とらちゃんへ)
2013-04-12 05:30:40
とらちゃんへ

いつも遠く?から応援して下さり
本当にありがとうございます。

絶対、大丈夫!って自分に言い聞かせて
ジャックの事祈ってます。

これからも宜しくお願いします。

ときぶ~より。
返信する
ありがとう。 (ミィー様へ)
2013-04-12 05:37:40
ミィー様へ

あまりに人懐こくておとなしい子だったので、

メス猫だと思ったらオスでした。

体力がなかったからかも知れませんが

僕の車の中を自分で歩いていたジャックが

10%の生存確率だなんて思いません。

これからも応援宜しくお願いします。

ときぶ~。
返信する
たしか? (黒猫の母様へ)
2013-04-12 05:59:08
黒猫の母様へ

確かジャックに血液の病気はなかったと・・・

エイズと白血病の事も聞いて先生に「血液の病気には

なっていませんでした。」と言われたと思います。

あまりにも病気の数が多くて全部覚えていません。

助けてからずっとパニックでした。

本当に助かることを祈っています。

いつも応援して下さりありがとうございます。

昨日、かみさんの親友から黒猫の母様に

「いつも気にかけて下さり、本当に感謝しています。」と

お伝え下さいと連絡がありました。

僕からもお礼申し上げます。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

ときぶ~より。


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