ときぶーの時間

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やっぱ、田舎者。

2016-11-18 22:15:30 | 日記
みなさん、こんばんは。
やっと時間が取れました。
毎日色々ありますが、今回、自分はやっぱ田舎者だと実感したので、その事を書きましょう。

富岡町での放射線量測定を終え、松ちゃんちに向かって農道を走っている時に僕の視界に何か動くものが入ったので車を止めました。

車のドアのガラスを下げ覗き込むように見てみると、相手も道路から約1m離れた車のドアの直ぐ近くでうずくまって僕を見ているではないですか・・・
目と目が合い思わずカメラ!って声を出し、写真を撮ろうとしたら相手が逃げ出した。


この時、彼?は右後ろ脚を浮かせてびっこ引きながら歩いていた。

相手は何を隠そう野生のタヌキ君(さんかも?)でした。

足を怪我していたので、あんなところでうずくまってたのか~。

かなり遅いというか?めちゃくちゃノロノロ歩きなのでびっくり!
普通なら、ものすごいスピードで逃げ、あっという間に見えなくなるのに・・・です。


僕がカメラを構えて歩きながら写せるのだから、よほど足が痛かったんだと思う。
体は小さいけど丸々太って栄養はしっかり摂れている立派な体格でした。
まじ。

僕は何とかしてやれないか?と思ったから、色々考えながら行ったんだよね。
何も出来ないくせに・・・

農道の先には小さな用水路があり、その前でタヌキが振り返り「フォ~!フォ~!」と聞いたことない声を発し僕を威嚇した。
体は小さいのに迫力があった。
まじ、噛みつかれたらどうしようかと・・・
ちょっとだけビビった。
いや、かなりビビった。(笑)


彼は真っ直ぐ用水路の中に入って行き「おい、もう俺に構わないでくれ~」って感じでした。

足が痛くて立ち上がれないとしたら、この用水路から出られなくて死んじゃうんじゃないか?と思ったから、僕は1mくらいしか離れていない場所にかがんでタヌキが出られる場所を探した。


僕がその場所で少しでも動くと、用水路の中でまたまた威嚇する声を発していたタヌキ君。

それでもずっと「大丈夫だぁ~、何もしないよ、心配するな!」と声を掛け続けていたら、おとなしくなりじっと僕を見ていた。
危害を加える人間でない事を理解してくれたんだと思う。
というか、タヌキは何千年も日本にいて我々人間の姿を見て来たでしょう。
だからすぐに慣れたのかも?

僕はこのタヌキが後ろ足を痛めたのはアライグマと争ったのではないか?と思った。

あの明るい時間に道路わきの草むらに寝転がっているなんてありえないので、前日の夜に何者かと縄張りを争って怪我したのだではないか?と。

右足をちょこんと着くと痛いのか?直ぐに足を上げる歩き方だったから、多分そうではないのかなぁ?
この農道は車も滅多に走る事のない農道なので、交通事故なら死んで見つかるはずとうちのかみさん。

タヌキは夜行性で夕方5時頃から早朝まで活動していると言われているので、昼に見る事は珍しいことに近いんです。
例外もありますが。

野生のタヌキが人間の目の前でうずくまるなんて、ほんとに具合が悪くなければ絶対にしないですから、よほどの手負いだったのだと思います。


3分くらいお見合いしていたら、かなり落ち着き時々左右に首を傾げながら僕を見ていたタヌキ君でしたが、明後日の方を見て逃げ出す準備をしてた。
「この人間、何したいんだ?変な奴」と、言っていた感じ。汗

用水路の中を見廻して「あっ、ここなら足を痛めていても這い上がれる場所だな」と、安心できる場所があったので、僕はタヌキに「大丈夫だから頑張れよ」と声を掛け静にその場所を離れました。

足だけなら自然治癒すると思ったし、このまま人間の僕が目の前にいてテンパらされているタヌキ君が可哀想だったので。

だけど逃げないタヌキは可愛かった。
いやっ、逃げられないタヌキか。

アライグマは外敵がいないので、このまま増え続けて行くと思います。

今、日本の固有種が外来種の繁殖力の前に姿を消しつつあると言われていて、魚や昆虫に植物や動物の世界でも、ほんとうに沢山の問題が発生しています。

日本固有種のタヌキがアライグマに生活圏を奪われ減少していると聞きました。

人間にとってもアライグマはとても怖い害獣。
怪我したタヌキを見て、正直可愛いと思った。
日本の固有種を守るためにはアライグマなどの外来種の害獣駆除は仕方がないと思ったのも事実。

アライグマのせいで日本の固有種のタヌキやキツネの棲家が無くなるなんて、あまりにも可哀想です。
こういう事態を引き寄せたのは身勝手な人間のせいだそうですね。

一時のブームで可愛い、可愛いと子供のアライグマを飼ってはみたものの、大きくなってから凶暴になり手に負えなくなって捨てた人が多いとネットで書かれていた。

飼うなら最後まで飼って下さい!って言いたい。
また今の被災地の害獣問題については、国の機関が率先的に動き何とか弱い日本の固有種を守ってほしいと思っています。

僕がこの場所を離れ車に戻って走り出したら5秒も経たぬうちに助手席のかみさんが「あっ、あれっ、何かいるよ!」と。

タヌキが入った用水路の場所から15mくらいしか離れていない場所で、車から前方25mくらいの場所にまた動いていた動物がいた。


「イノシシだ~!」
驚きました。
まさかこんなところでタヌキに続きイノシシを見るなんて。

この日は朝一番で野生のリスが長い尻尾を立てながら僕の車の前を横切り、タヌキ、イノシシと続いたからラッキーな一日だったかも?です。

一日で3匹を初めて見たかみさんが大喜びでした。
「動物園みたい~」って。
富岡町は動物園じゃないよ!と言いたかったです。


イノシシも僕に気が付き、じっとこちらを凝視しお互いに固まった。

さすがにもの好きの僕でもイノシシには近づきたくないので、じっとカメラを構えて写真を撮らせて頂きました。


イノシシが顔を下に向け前に出て来た時は、ホントに焦った。
僕の方に向かって来ると思ったので真っ青でした。
まじっ、顔が引きつりましたよ。汗

松ちゃんと違って僕は小心者で怖がり。
イノシシと対峙するなんて絶対に無理。


で、こちらも車の中に逃げ込もうと心の準備をしていると、イノシシは目の前の草を噛み元の位置に戻った。

そして草をひっぱり根の部分を鼻で穿っていた。
時間をかけて見てましたけど、イノシシはこの場所に留まっていたので、近くに巣でもあるのかも知れません。

僕はひょっとしてこのイノシシがあのタヌキに怪我をさせたのかも?と、ふと頭の中をよぎった。
あり得ないことではないですが今回のタヌキの怪我はアライグマ君でしょうね。

松ちゃんが「アライグマは増えたぞ~、夜、見回りに出ると5~7匹くらいのアライグマに会う、呆れっつぉ~!」と言ってました。

まぁ~、かみさんが言うように富岡動物園の様相を呈してきたかも?
外来種の動物の増加は嬉しくないです。

何とかして下さい環境省!これで帰還させるなんて、あまりにもひどくないですか?
と、僕は嘆きたい。

ふるさと富岡町に息づいている動物たちの姿を見て、これが当たり前の姿なのかも知れないって思った。
生きているリスやタヌキやイノシシを見てすごく嬉しく感じたのは、僕が田舎っぺだからと納得した瞬間でした。

これからも僕は背伸びをすることなく、ドが付く田舎っぺで生きて行こうと思いました。(笑)

みなさん、松ちゃん一人頑張っていますが、これからもがんばる福島の応援よろしくお願いいたします。

今日も長々とお付き合い下さりありがとうございました。
それでは今日はこの辺で失礼します。
またお会いしましょう。






















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