HEY HEY MY MY

和・洋問わず音楽を聴いて、思ったこと、感じたことを時々、こそっと、書きます。

ロイ・ブキャナン 『The Messiah Will Come again』

2006年01月08日 | ロック
 ゲイリー・ムーアが、ブルースロックに傾倒する直前の最後のHRアルバムに収録されているこの曲は、今は亡きギタリスト、ロイ・ブキャナンの作品。原曲は、テレキャスター独特の音質と、バイオリン奏法を巧みに生かした表現力に満ちあふれた名曲である。

 ロイ・ブキャナンは、なかなか恵まれなかったギタリストだった。幾つかの佳曲を残しながらも、その作品は大ヒットするわけでもなかった。自ら命を絶ったこのギタリストは、むしろ少なくないプロギタリストから支持されていた。

 ジェフ・ベックは、アルバム「ブロウ バイ ブロウ」で自らの曲「悲しみの恋人達」を彼に捧げ、ゲイリー・ムーアは、最後のロックアルバム「After The War」のB面1曲目に、7分を越える演奏でカバーしている。時にはこれでもかという攻撃的な音で、ときにはすすり泣くようなか細いギター音で。
 その演奏を支えるドラマーは、コージー・パウエル。私が彼のドラムを耳にするのはこれが最後。かれもまた、自動車事故で若くして他界した。

 Roy Buchanan - The Messiah Will Come Again(youTube)
コメント (4)
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