HEY HEY MY MY

和・洋問わず音楽を聴いて、思ったこと、感じたことを時々、こそっと、書きます。

鬼束ちひろ 『インソムニア』

2006年01月27日 | JPOP
 鬼束ちひろは、高校生のときから作曲を手がけていたという。卒業後上京。オーディションで認められ、デビューを果たしたのだという。
 その後の消息は入ってこないが、元気にしているだろうか。

 数年前に手に入れた『インソムニア』。1年中、どの季節でも聞いている。この2年間に限っていえば、ダントツで聞いている1枚。流行り歌とはいえない存在だろう。願わくば、玉置さんのように、またステージに立つことを。。。。

鬼束ちひろ-infection
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DREAM THEATER  『IMAGE AND WORDS』

2006年01月21日 | ロック
 日ごとに冷え込みが厳しくなる。以前、どこかの記事で書いたが、「冬」に聴くアルバム・バンドがある。ラッシュの「POWER WINDOWS」等とならんで、「冬」のアルバム。
『IMAGE AND WORDS』
難解な技巧を要する演奏でありながら、AOR系のサウンドあり、グランジ系あり。アルバムはセールス的にも成功し、90年代のロックアルバムの殿堂入りを果たしているとか、いないとか。
 プログレッシブロックという意識しなければしなくても良い、カテゴリー。変調、変拍子などをあまり感じさせずに、聞かされてしまう。特にアルバム終盤の7、8曲目の連続展開は感涙ものである。

 寒い、手足が冷える夜。蒼い月の光の下、…イメージと言葉が深く宿る。

 かつて、「様式美」という言葉で、ロックが語られた時代の音。

 「秘密に屈するよりもミステリーを残しておいたいいのだから」
                           (from 『 Another Day 』)
Dream Theater-Another Day(YouTube)

 
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レベッカ 『REBECCA Ⅳ ~May be Tomorrow~』

2006年01月13日 | JPOP
 レベッカといえば、「フレンズ」がその代表曲であろう。歌声からは想像できない小柄なボーカルNokko。その声は、誰の模倣でもなく、独自のスタイル。男性、女性問わず、支持された。その訳は、等身大のその歌詞にもあった。いわゆるアイドルも健在の時代。アイドルが無意味な脳天気な歌詞を繰り広げる中、一方の極として、レベッカは時にOLの、時に女子学生の、時に20代の若者の「言葉」を発していたのではないかと思う。

 数あるレベッカのアルバムの中で、間違いなくこのアルバムをお薦めする。シングルカットされヒットした「フレンズ」の他にも、印象的な曲がならぶ。アルバムコンセプトというのだろうか、全曲を聴き通すことで意味のあるような曲構成(中期レベッカの「POISON」も同様であろう)は、聴き終えたときに何とも言えない残響を残す(インストルメンタル曲も含む)。

 圧巻なのは、アルバムタイトルチューンの「May be Tomorrow」。

 90年代にチャゲ&飛鳥が導入して以来、コンピュータープログラミングによってつくられる曲が多くなった。
 だから、時には、生々しい演奏のPOPミュージック、気合いの入った手作りの音楽を聴いてみたくなるのだ。

REBECCA Private Heroine(Live)
コメント (2)
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ロイ・ブキャナン 『The Messiah Will Come again』

2006年01月08日 | ロック
 ゲイリー・ムーアが、ブルースロックに傾倒する直前の最後のHRアルバムに収録されているこの曲は、今は亡きギタリスト、ロイ・ブキャナンの作品。原曲は、テレキャスター独特の音質と、バイオリン奏法を巧みに生かした表現力に満ちあふれた名曲である。

 ロイ・ブキャナンは、なかなか恵まれなかったギタリストだった。幾つかの佳曲を残しながらも、その作品は大ヒットするわけでもなかった。自ら命を絶ったこのギタリストは、むしろ少なくないプロギタリストから支持されていた。

 ジェフ・ベックは、アルバム「ブロウ バイ ブロウ」で自らの曲「悲しみの恋人達」を彼に捧げ、ゲイリー・ムーアは、最後のロックアルバム「After The War」のB面1曲目に、7分を越える演奏でカバーしている。時にはこれでもかという攻撃的な音で、ときにはすすり泣くようなか細いギター音で。
 その演奏を支えるドラマーは、コージー・パウエル。私が彼のドラムを耳にするのはこれが最後。かれもまた、自動車事故で若くして他界した。

 Roy Buchanan - The Messiah Will Come Again(youTube)
コメント (4)
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「ドラムライン」と「ブラス!」

2006年01月01日 | 洋楽一般
 この2つの映画は、共に金管バンド(前者はマーチング、後者はバンド)を題材にしている。興行的にどちらが成功を収めたか知らないのだが、先入観なく2つの作品を見終えた。前者は、実にアメリカ的、個人の可能性と成功、サクセスストーリー、後者は、実話をモチーフにしただけに、社会的な背景の中で生きる人々の姿。
 軍配は、「ブラス!」。私の勝手気ままな判定。誰もが勝者にはなれない。天性の才能にも恵まれない。仕事にも、運にも恵まれない。
 それでも生きていく人々の姿を「ブラス!」は、威風堂々で締めくくる。

 死語だけれど、「労働者階級」という自己の存在に共感してくる響き。

 原題は、「BRASSED off
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