HEY HEY MY MY

和・洋問わず音楽を聴いて、思ったこと、感じたことを時々、こそっと、書きます。

Michael Hedges 『Breakfast in the Field』

2007年11月25日 | トラディッショナル
 映画ハリー・ポッタの第1作映画に「鏡」のエピソードがある。
その人の望んでいる願望を映す鏡である。「二度とみようとしては
いけない。夢に耽ることで、生きることができなくなる。」という
台詞が頭から離れず、その夜、眠れなくなってしまった。

 無作為に、暗闇の中で選んだCDを聴きながら布団にもぐったのだ
が、よりによって購入して数回程度しか聴いていないものを選んで
しまった。しまった、と思いつつ、こんなにじっくり聴くのは初め
てという態度(?)で聴いてしまった。
 単調な基本ベース音を軸として、コード音が付加し、旋律が徐々
に変容してゆくスタイル。
 同じレーベルのウイリアム・アッカーマンのわかりやすさに比べ、
地味であるものの、技巧的にはかなりの高度な演奏をする。私は、
この単調さが苦手なのだろう。
 アルバムの中では、唯一といっていいくらい大衆的なコード展開で、
安らかに眠れるかな、と思っているとやがてピアノがさりげなく加わ
り、フレットレスベースがメロディを加える。

「あっ、イマジン。」

 主旋律の繰り返し。コードが変化することで、曲は変化してゆく。
 明かりをつけてライナーノーツを読むと、ピアノは
George Wingstonであった。そして、タイトルは「Lenono」。
 結局、目が冴えてしまい眠れぬまま過ごす事に。

 最初の話。できれば生き方はアグレッシブでありたい。けれど、
「鏡」があったら、きっと、何度も眺めてしまうのだろう。

Michael HedgesBreakfast in the Field
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DTM そして 初音ミク

2007年11月14日 | Weblog
 ヤフーニュースで、DTMソフトが異例の売り上げを出していると紹介されていた。北海道のメーカーだ。「ハドソン」、古くは、「オホーツクに消ゆ」、北海道発信のソフトは過去から続く。
 DTM(デスクトップミュージック)は、PCの資源を利用して、音楽制作をする分野だ。楽器は弾けないけれども、打ち込みはできるという人も少なくないようだ。
 表現方法の手段として、創造的な活用を期待したい。
コメント (3)
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大塚 愛 『ポケット』

2007年11月05日 | JPOP
 ここのところ、偽装表示や虚偽報告の話題に世間が神経質になっている。グレーも黒といわんばかりに、だ。
 音楽の世界では、もうずいぶん前から、音の「偽装」が行われている。PCによる音の合成、オーバーダビングによるボーカルの切り貼り、テクノロジーの進化とともに、巧妙になり、見分けがつきづらくなった。おそらく、大方の人にとっては、演奏・歌が「生」だろうが「擬似」だろうがどうでもいいこと。

 まえおきが長くなったが、大塚愛の新曲『ポケット』は非常に地味だ。昨年のバースデーライブで初披露した曲らしいから、ずいぶんと暖めたものだと思う。逆に言えば、商業ベースの商品とすることをためらった曲なのかもしれない。歌詞が気に入った。ストレートである。長く愛される歌になるか(「さくらんぼ」は小学校のお昼の放送の定番に育ったようだ)。

 彼女の声のキーと微妙に違うキーでがんばって歌っているのがまたなんともいえない。
コメント (2)
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