HEY HEY MY MY

和・洋問わず音楽を聴いて、思ったこと、感じたことを時々、こそっと、書きます。

Neal Schon & Jan Hammer 『Untold Passion』

2006年03月31日 | ロック
 高校生の頃のジャーニーは、硬いサウンドでスティーブ・スミスのテクニカルなドラムと共に、ローランドのシンセギターをシンセギターの音らしくない音で演奏していた。後にAOR路線を強め、メンバーの脱退で空中分解してしまうが、「フロンティアーズ」までの演奏は悪い印象はない。

標題のアルバムは、ジャーニーのギタリストニール・ショーンとジェフ・ベックなどとも共演していたヤン・ハマーの共作。私自身ギターのソロ即興が、ペンタトニック、ハーモニックマイナースケール一辺倒であるが、このアルバムのタイトル曲の「Untold Passion」というインストルメンタル曲は、技術的な面でも、演奏の「熱さ」でも群を抜いた佳曲。細かい技術的な面では、変拍子を駆使しつつそれを感じさせず、かつコード進行によるスケール移行も感じさせない。憂いのある主題のメローディーを軸に、2人のソロ演奏のやり取りが繰り広げられる。

 タイトルに惹かれる部分もあり、語ることのない思いがこの調べと共に今なお、鮮明に繰り広げられる。

 残念なことに、このアルバム自体の入手は現在は困難であり、かつ中古市場では、高値で取引されているようだ。高校時代、卒業後、よく友人と中古レコード店で、こういったレコードを見つけては、まるで宝物を掘り当てたような気になったものだ。

 amazonで、ベスト版として入手できる。いかんせん高いが…。

Neal Schon & Jan Hammer - no more lies(YouTube)
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EricJohnson 『Cliffs Of Door』

2006年03月23日 | フュージョン
 video.google.comでの音楽にすっかりはまっている。田舎暮らしに、遅いMTV時代の到来のようでもある。少しばかりマニア心をくすぐる映像に出会えるのが、魅力。

 Eric Johnsonは90年代に突如メジャーシーンに現れた(と私は感じてしまっている)ギタリスト。フュージョン系というよりは、アルバムを聴く限りブルース系のギタリストである(ボーカルもこなすのである)。しかしながら、卓越した演奏技術から、その面からギター雑誌に取り上げられることも多く、「結果として、そういう(技術的な)演奏になる」という弁明を本人はぜざるを得ない訳である。「3Gライブ」というコンサートで、スティーブ・ヴァイ、ジョー・サトリアーニという超技巧系ギタリストとの共演を行う等の面からそう思われても仕方ないのであるが。

 幾つかのライブ映像を紹介しておくことにする。いずれもvideo.coocle.comより。

 彼の名を知らしめた曲「Cliffs Of Door」のライブ映像。
  Live "Cliiffs Of Door" in Austin 1988.

 「3Gライブ映像」(1時間に及ぶ映像で、ファイルをダウンロードすると500Mに及ぶ)
 (彼はこの中で、ある曲をスティーヴィー・レイ・ボーンに曲を捧げている)
 G3 Live Steve Vai, Joe Satriani & Eric Johnson - Mar 2, 1994

 Eric Johnsonは、自身の公式サイトで幾つかの音源をフル・レングスで無料で配信している。
 派手なステージアクションもなく、使い込んだストラストキャスターによる演奏。ロイ・ブキャナン同様、Musician's Musicianの一人である。
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Every Little Thing 『azure moon』 のPV

2006年03月12日 | JPOP
 空色の月が語りかける。全ての、様々な人に。
 音楽における映像の役割。
 このPVは、なかなかの「作品」だと思う。

  しばらくぶりに聞いたELTの歌声は独特の変化を遂げ、
 直接的ではない言葉が響いてくる。

 amozonにおけるレビュー
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Led Zeppelin 『 BBC Sessions 』

2006年03月07日 | ロック
 中学、高校生の時代、耳にする音源は主にFM放送、テレビ、そしてレコードだった。比較すれば、レコードがもっともクオリティーの高い音質を提供してくれていた(それも再生するプレーヤーの性能に大きく依存するが)。カセットテープに音源をコピーするときに、いかに音質を劣化させないか、それが、音楽好きの人々の終わることのないテーマだった。メーカのカセットテープは新製品が出るたびに話題になった。
 もう1年ほど前、大型量販店でカセットテープを探したら、某社のAEといういわば最低ランクのテープしか置いていなかった。早速録音してみると、ノイズがつよくとても音楽用とは言えない。
 かつて、外国ミュージシャンが来日すると、NHKが2時間ほどの特別音楽番組を放送することは珍しくなかった。ジャーニー、ポリスのFM番組音源。テレビでも、ジャーニー、クイーン、スティックス、REOスピードワゴンのライブ放送などを地上波でやっていたものだ。今もBSでやっているようだがかつての大盤振る舞いぶりはない。

 高2の修学旅行の京都、中学生時分と同じように、レコード店巡り。海賊版などある輸入盤店へ。そこで買ったのがBBCでのライブブートレッグだった。レコード盤には髪の毛があり、それを取り除くと、ブツブツと音を立て、ちょっと耳障りな代物だった。それでも、ライブの数だけ、演奏が異なるZEPだからと、大事にテープに音を落として保管してある。
 時を経て、CD生産が容易になったことで、なんとワゴンセールで売られているのだから(しかも買った当時の4分の1以下の値段)皮肉なものだ。


 イギリスの国営放送であるBBCの「セッション」シリーズ。音源のクオリティーは高く評判。ライブだけれど、スタジオ音源だからアルバム並み、いやロックアルバムとしてはそれ以上のテンションを持っている。

 Led Zeppelin 『 BBC Sessions 』

 
 
 
コメント (2)
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