Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

デージー録音の功績

2009-09-13 13:09:49 | ボランティア
余りに私が更新をサボったので、「夏バテでもしてませんか?」と心配を頂きました。
実は、ボランティアの仕事に忙殺されていただけなのです。
では、どんな仕事をしていたかと言うと、 デージー録音の編集 と言う作業をしてました。

 カセットテープのようなアナログの方が、音が良いとか優しいとか言う人も居ます。
でも、その便利さに置いては、雲泥の差が有るのです。
まず、視覚障害の方が読書をするとしたら、私達が普通に目次を読むように
スムーズに本の内容を頭に入れられる機能が付いています。
物凄く早く項目だけを聞くことが出来るからです。
 その項目とページ数を頭に入れて、必要なページを指定して聞く事が出来ます。
反対に、知りたくない細かい数値やグラフの読み取りは、飛ばして聞く事も、シッカリ聞く事も、自由自在です。

 そして、今までは90分テープで9巻も有ったものが、たった一枚のCDに収まるのです。
普通の録音では、CD一枚、700MBであれば、70分間しか録音が出来ません。
しかし、デージーソフトを使えば14時間の録音さえ収まるのです。

 しかし、デージー録音の命は編集に有ります。
いかに便利な機能が付いていても、それを最大限利用できるように編集して上げなければ、
テープとCDの違いしか無いのです。

 まず、録音の頭には、少しの余裕も無く声が飛び出しようにします。
それが、素早い検索を可能にします。
大項目と小項目、地図やグラフの説明、作者注などをどのように編集しているかを説明し、
要らない項目を飛ばして聞くことを可能にします。
点字で(*'ゝ'*)φ__メモを取り易いよう、「電話」や「住所」のフレーズで一旦録音が途切れ、
続くフレーズで番号が始まるようにする等の工夫も要ります。
それが編集者のセンスですし、創意工夫の生かされる所でも有ります。
しかも、何百ページ有ろうとも、全てにページを付ける作業も必要です。

 よく手話の方でも、要請の多い方は、同じ手話でも本人の心の在り様まで考えて「訳」されるそうです。
そんな手話通訳のお話を伺って、ボランティアの奥深さを感じ取りました。

 毎日毎日、デージーの編集に明け暮れて、ちょっと疲れはしましたが、
何だか面白さも解かるようになりました。
「芥川賞を取らなかった名作たち」・「生命の進化の不思議」・「水戦争」
続けて依頼のあった3冊の編集を終えて、ホッと一息付きました。
結局、私もこの3冊を読書した事になります。
明日か明後日には、又新たな依頼の編集が始まりそうです。
次回はどうやら 「琵琶法師」 が主題の本のようです。