霜柱
2012-02-01 | 徒然
公園を横切ろうとして、ふと足の裏にかすかな感触。
ザクッ。霜柱?
子供の頃、面白がって踏みしめたものだ。
しかし、「霜柱」とか「霜焼け」とか、
滅多に聞かなくなったなぁ。
小気味好く、ざくっざくっと歩きながら、口から出た一節。
ざっくざっくざっくり、ざっくりこ
しもばしら ふみながら
となりのまちまで おつかいに
やりきれないような短音階の、小さな歌。
小学校のとき?音楽の教科書だか歌集の歌だったと思う。
寒い、冷たい世界に、マイナーの音。
こういうのって、救いがないというか、
例えば、「雪」(ゆきやこんこ あられやこんこ)の場合、
あの歌はメジャー、長音階だから救われるってもんだ。
「霜柱」でしょう?しかも「おつかい」
隣町まで使いにやられる子供の顔まで浮かんでくるよう。
下町の丁稚か職人の子飼、田舎は子沢山で帰ることも出来ない、
幼いうちから苦労が耐えない子供。。。
なんでか知らぬが、その子の歌のように思えてならない。
山本周五郎の読み過ぎか?
ところで、ちょっとした食材や日用品を買いに出るとき、
なんと言うか。
「買い物に行く」
「お使いに行く」
私は買い物かご下げて行く場合は、後者だと思う。
ニュアンスが違う。面白いね。
霜柱を踏んだのは、お使いの帰りであった。