私の中で永遠の理想の武士像。
黒沢丘吾先生が亡くなられた。
2月末にお逢いした時、梗塞後の不自由な体で、
しかし強い力で、私の手を握ってくれた。
穏やかな静かな瞳と、周りの空気を浄化するようなオーラ。
何故こんなに惹き付けられるのか。
圧倒されながらも、優しい笑顔に慰められる。
チャーミングな方だった。
私がお葬式に伺うと「あのCDの方ですか?」
初めて会うご家族の方が、おっしゃった。
「おじいちゃん、いつも車で聴いていましたよ」
涙がぽろぽろ流れた。
ずっと逢っていなかったのに、
心は通じていたと感じるのは何故か。
それが今日わかったような気がした。
ご遺言だったそうで、棺に刀。
丘吾さんの命が輝いているようだった。
これからも彼は永遠に、
最愛の奥さまを、家族を、弟子を、守り続けるだろう。
歌を捧げた。
丘吾さん。ゆっくり休んでください。
ありがとうございました。