お昼過ぎに市民会館へ。楽屋に西都市長が訪ねてくださった。
去年の国立劇場での「銀鏡神楽」公演のとき以来だ。
お忙しいのにありがとうございます。
お弁当は殆ど食べれず。お化粧して、つけまつげon、着替える。
祖母の形見の帯で作ったドレス。勝負服。ここで着ないでどこで着る。
祖母(母も)の生まれた家は、この市民会館の目と鼻の先。
「ばば、観ててね。聴いててね」鏡に向かって言う。
出番近づく。首がガチガチ。肩パンパン。
うう。寝ときゃよかった。でももうしょうがない!
ふと「逢初」が目に入る。「逢初」の囁き。「逢初」の手招き。
ごく自然に手が伸びて、コップ酒。じわぁーっと体がほぐれる。
「よっしゃ!」気合い入る。
舞台袖。いつものように、手のひらに「人」を書く。「人」を飲む。
何回繰り返したかな。ステージへ出て行くと、体中に力が湧いていた。
集中。シンガーズ・ハイな私。嬉しい。心の中で「パパ!」と叫んでいた。
客席から「ともみ!」と声がかかった。伸び伸び。伸び伸び歌えた。
ありがとう。一生に一度、こんな日があるものかと思うほど、
感激しながら歌ってた。声が会館中に響いた。
父、祖母、ハナエさん、いろんな人の顔が浮かぶ。
きっと天国にも聞こえたね。
守ってくださった皆様、ありがとう。
今「銀鏡神楽と歴史」の本を執筆編集中の、須藤功先生(民俗学写真家)が、
銀鏡神楽の祝子(ほうり)さん達と駆けつけてくださった。
写真も撮ってくださり、感激。ありがとうございました。
Photo:須藤功
いとこの娘ちゃんがお花くれた。嬉しかった!ありがとう!
2012/04/15 西都市民会館 歌謡祭ゲスト浜砂伴海
《Menu》
サン・トワ・マミー
恋心
再会
港が見える丘
ドミノ
アカシアの雨がやむとき
百万本の薔薇
私の大好きなお父さん
涙そうそう
愛の讃歌
ろくでなし