父の五葉松
2012-10-30 | 花
先日頂いたお花があまりに素晴らしく大輪で沢山だったので、
父の神棚に飾ろうと思って持って行く。
ただいまぁーと家に入ろうとしたら、母が
「五葉松見てくださいよ」
初めて業者さんに剪定を頼んだとのこと。
今までこの松の手入れは、ずーっと父の役目だった。
素人ながら器用に脚立に乗り、得意げにチョキチョキやっていた。
珍しく父が「写真撮ってくれ」と母に言ったのは、
そんな松の剪定をしている最中だったそう。
その写真が居間に飾ってあった。
松の手入れはもちろん、何でも自分で作ってしまう父。
3、4mにもなる皇帝ダリアを守る柵をこさえたり、
ちょっとした棚や、自分の釣って来た魚をさばいたり料理したりする小屋まで、
家の庭には父の残した作品がいっぱい。
この五葉松には、12月になるとイルミネーションを張り巡らせていた。
ピカピカ光る五葉松。それも父の作品だった。
松の葉影から、父の横顔が見えるよう。
側にいてくれてるんだね。パパ。
花が好きだった父。百合が良い香り。
黄薔薇がこぶしよりも大きい。