「銀鏡神楽」(弘文堂出版)の著者、銀鏡神社権禰宜、浜砂武昭どんも、
写真家の須藤どんも、直会(なおらい)に誘ってくださったのだけれど、
夕方の飛行機で帰る。今回タイムスケジュールが全くつかめていなかった。
ここでは時間の流れ方が違う。今年は雨のせいも有り、全てが押した。
そして最後の最後まで、皆さんで舞台をバラし、片付け。
それを見ているだけで、胸が痛くなる。
彼らは一睡もせず、一晩中あの素晴らしい神楽を、踊り舞い演奏し、
今こうしてその舞台を畳んでいる。
このあとやっと、温かい食べ物と、酒(芋焼酎)で体を癒すのだろう。
その時をご一緒出来たらどんなに良いだろう。美味い酒だろう。
次回来るときはもっと余裕を持って、遅い飛行機にしよう。
名残惜しいけれど、米良の山を後にする。
銀鏡の大祭。銀鏡神楽。行って良かった。
そこに行かねばわからないことがいっぱいあった。
伝統を守ること。伝えること。残すこと。それを続けること。
銀鏡の人々の努力とご苦労には頭が下がる。
銀鏡のひと達総出で、昔ながらの祭を成功させる、このパワーに圧倒される。
一晩中、社務所、厨房、出店で、世話を焼いてくれるおばちゃん達、世話役さん達。
祝子どん達も、長老から若い衆、また山村留学生の小学生まで、皆素晴らしかった。
舞台の表でも裏でも、神楽に携わった全てのひと達に、拝みたい気持ちだ。
本当にありがとう。お疲れさまでした。
人間が人間らしく生活するということ。
神を、自然を、畏れ敬い、ともに生きるということ。
私の祖先、浜砂のルーツがこの郷にあるという前に、
人間としての基本のきを、問いただされた思いだ。
神様ありがとう。銀鏡の皆さんありがとう。
猪よありがとう。山よ、川よ、ありがとう。
出逢いとご縁に心から感謝。
また来ます。