毎月、2週と4週の火曜日は「郷土史学習会」です。今年は現地研修に力を入れると言うことで、秋までのスケジュールがぎっしり、今日は今年度最初の現地研修です。
市内の昭和30年頃に廃鉱になった鉱山遺跡、田郡鉱山跡の見学です。ほとんどが徒歩で、山道です。途中笹などの道なき道をかき分けて進まなければならない所もあります。
いつもは15人位の参加ですが今日は10人の参加者でした。
坑道のの入り口です。今はもうつぶれて通行不可となっていますが、当時はここから今のマインランドの観光坑道に通じていて約20分程で行けたそうです。この坑道を通って「協和館」に映画を見にいったのだそうです。
庚申塚がたくさん
共同浴場跡
小学校跡
お墓1
お墓2
お墓3
たくさんのお墓です。最盛期は150世帯は住んでいたそうです。この鉱山の歴史はとても古く、奈良の大仏に送られた金は宮城県涌谷町黄金沢の小田郡(おだごおり)から運ばれたと言われていますが、この田郡(たごり)鉱山の一部に小田郡という所があります。字は同じですが地元では「こだごおり」と読んでいます。一節には、こちらから奈良の大仏に金が送られたのではと言う説もあります。お墓の数や古さがその歴史の古さを語っていました。
今日は古の鉱山を偲ぶと共に山菜にも親しんだ日でした
追伸
ベコノシタ(地域の俗称):クマやカモシカが食べるのでベコノシタのある所ではクマに注意しなければならないと言われているそうです。人間は食しません。
サシドリの芽:塩茹でし一晩水につけてあくを抜きます。地域の俗称で「シカシカ」というだけあって食べると酸っかい(酸っぱい)味がします。
コゴミ:まだ葉が開かないこのような葉の先が丸まっているうちが美味しいのです。胡麻味噌和えで食べるのが最高です。
上左より「サシドリ」「コゴミ」「ボンナ」、下左から「タラの芽」「アザミ」です。
「ボンナ」はおひたし、「タラの芽」「アザミ」は油で揚げたら美味しかったです。
今日は集団行動なのでたくさん採れませんでしたが、来年の春にはおかあさんも元気になって山菜採りができれば良いと思います