走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

忘れていた記憶

2008年12月04日 18時59分33秒 | その他
 原爆被爆二世という現実

 先日、健康診断を受診するよう案内の文書が届きました。
内容は、原爆被爆二世を対象としたものでした。

 そうなんです。
私は、母が広島で原爆を受けていますから被爆二世なのです。
でも、普段はそのようなことを意識もしていないし、困ったこともありませんから、私の記憶の中からは消え去っていたのです。

 なにしろ、母が被爆して11年後に生まれたわけですから関係ないのではと、つい思うのは私だけでしょうか。
また、原爆投下から60年以上も経ていますからなおさらです。
でも、診てやるというのですから素直に従いました。

 直接被爆に会われた方々の悲惨さは、小さいときから母に聴かされて育ちました。
子ども心に、その悲惨な光景を想像するだけでも怖くてたまりませんでした。
ひどいときは、夜中にひとりでトイレにいけなくなったこともあります。
首がないわが子をさかさまにおぶって、狂ったようにさまよう母親...
灼熱地獄の中で水を求め川に飛び込み、みるみる血の池地獄のようになる話は、本当に子どもの心に強烈に残りました。

 戦争は、絶対にしてはならないということ。
語り部の必要性は、小さなうちから、してはいけないことをしっかりと教えておくことにあると思います。

 そして、そのことをつなげていくのは、私たち大人の責任だと改めて思いました。