「ニーズて?」第二弾。
昨日ある会議に出席していて、「ニーズ」の見方について気になることが二つありましたので紹介します。
一つ目は、今、確かに需要があり、当面は増加傾向にあるという事例です。
そして、それを当面回避するために、早急に対応しなければならないという担当者の思いが重なり、それが「ニーズ」ですと断定していました。
「いいのかなあ」と思いました。
頭の中で、この課題を時間軸にのせ、ずっと向こうの方まで伸ばしてみました。
担当者は、需要をプラスのベクトルにしか向けていないことに気づきます。
「マイナスになることはないのか?」シュミレーションをしてみました。
「可能性はある」という答えがよぎりました。
過去に定員管理を担当していた時に、国が「エンゼェルプラン」なるものを打ち出し、保育士の大量採用を地方自治体に求めました。
恐らく、どの自治体も大量に保育士さんを採用したと思います。
松山市はというと、現場に迷惑をおかけしたのですが、臨時保育士で対応していただきました。
そして、国のその施策は5年も持ちませんでした。
少子化が予想以上に進展したからです。
その言葉にのって大量に保育士さんを採用した自治体は悲惨な結果になっていると思います。
人ひとり雇用すると、約40年間雇用しなければなりません。
(雇用するというのは、その期間、責任を持つということです)
つまり、40年間その分の仕事量があるかというと私はないと判断しました。
役所は倒産しない(もう神話になっていますが)という前提の中で40年くらいは仕事が続くと思っていますが、社会環境は急激に変化しており、どのような需要が増えようと40年間続くものはないということです。
こういうことを基本におきながら2つ目の話です。
アンケート調査にもとづく「ニーズ」分析です。
これも危ういと思いました。
アンケートをするという行為は、しないよりはした方がいいと私も思います。
でも、それをあまりにも信頼しすぎてはいけないということです。
念頭に入れなければならないのは、調査される側はアンケート慣れしてきているということです。
つまり信憑性が著しく低下し始めているということです。
大事なことは、アンケートに基づき仮説を一つでも多く打ち立てるということです。
そして、その仮設を一つづつ検証し、つぶしていくということです。
このことがぽっかりと抜けているために、まったくちがった方向に行ってしまうということがあります。
そして、検証した中から導き出した目標にベクトルの先を向けるということです。
しかし、一度定めたから変えないというのも危険です。
なぜなら社会経済情勢は常に変化し続けているということです。
ぶれないようにするというのは、目標自体を変えなければならないときは、ゼロに戻るべきですが、そうでないならば目標到達点までの時間を軌道修正するということだと思うのです。
簡単に使っている「ニーズ」の奥深さ、改めて考えてみましょう。
昨日ある会議に出席していて、「ニーズ」の見方について気になることが二つありましたので紹介します。
一つ目は、今、確かに需要があり、当面は増加傾向にあるという事例です。
そして、それを当面回避するために、早急に対応しなければならないという担当者の思いが重なり、それが「ニーズ」ですと断定していました。
「いいのかなあ」と思いました。
頭の中で、この課題を時間軸にのせ、ずっと向こうの方まで伸ばしてみました。
担当者は、需要をプラスのベクトルにしか向けていないことに気づきます。
「マイナスになることはないのか?」シュミレーションをしてみました。
「可能性はある」という答えがよぎりました。
過去に定員管理を担当していた時に、国が「エンゼェルプラン」なるものを打ち出し、保育士の大量採用を地方自治体に求めました。
恐らく、どの自治体も大量に保育士さんを採用したと思います。
松山市はというと、現場に迷惑をおかけしたのですが、臨時保育士で対応していただきました。
そして、国のその施策は5年も持ちませんでした。
少子化が予想以上に進展したからです。
その言葉にのって大量に保育士さんを採用した自治体は悲惨な結果になっていると思います。
人ひとり雇用すると、約40年間雇用しなければなりません。
(雇用するというのは、その期間、責任を持つということです)
つまり、40年間その分の仕事量があるかというと私はないと判断しました。
役所は倒産しない(もう神話になっていますが)という前提の中で40年くらいは仕事が続くと思っていますが、社会環境は急激に変化しており、どのような需要が増えようと40年間続くものはないということです。
こういうことを基本におきながら2つ目の話です。
アンケート調査にもとづく「ニーズ」分析です。
これも危ういと思いました。
アンケートをするという行為は、しないよりはした方がいいと私も思います。
でも、それをあまりにも信頼しすぎてはいけないということです。
念頭に入れなければならないのは、調査される側はアンケート慣れしてきているということです。
つまり信憑性が著しく低下し始めているということです。
大事なことは、アンケートに基づき仮説を一つでも多く打ち立てるということです。
そして、その仮設を一つづつ検証し、つぶしていくということです。
このことがぽっかりと抜けているために、まったくちがった方向に行ってしまうということがあります。
そして、検証した中から導き出した目標にベクトルの先を向けるということです。
しかし、一度定めたから変えないというのも危険です。
なぜなら社会経済情勢は常に変化し続けているということです。
ぶれないようにするというのは、目標自体を変えなければならないときは、ゼロに戻るべきですが、そうでないならば目標到達点までの時間を軌道修正するということだと思うのです。
簡単に使っている「ニーズ」の奥深さ、改めて考えてみましょう。