走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

ゴルフがダメでも人生はダメにならない

2010年06月17日 23時27分24秒 | ちょっといい話
 Associe(日経ビジネス)の06/15号にプロゴルファーの宮里藍さんの話が出ていた。
 宮里さんのデビューは華々しかった。
それだけに2007年夏からの深刻なスランプは、彼女を長く苦しめた。

 その原因は、彼女の武器だったショットの安定性と正確性よりも海外へ出て目の当たりにしたパワーヒッターに惑わされ、飛距離を求めたスイングの改造をしたためと言われる。
そして、この試行錯誤が元来の彼女の持ち味を消し去ってしまったというのである。

 しかし、彼女は復活する。
その復活は、彼女自身の「らしさ」を取り戻したことにあるという。
まず、ピア・ニールソンとリン・マリオネットの指導を受けることから始まった。
2人の特徴は「感性重視」にあるという。
選手自身にとって心地いいスイングを追及する。
この方法論が宮里の心を開放したという。

 父の言葉も大きかった。

  「ゴルフがダメでもおまえの人生は不幸せではない」

とても素敵な言葉だと思う。
父親だからこそ、娘がどこで悩んでいるのか痛いくらいわかっていたのであろうし、傍で彼女を見続けていたからこそ出てきた言葉であろう。

 こうして、「ゴルフだけが人生じゃない」と悟った時、心に余裕が生まれたという。
そうなると、自分を支える人の顔も見えてきた。
素敵な家族、友人、マネージャー。
そうか、私は幸せなんだ...。

 人生には何度かの苦難がある。
時に人生の分岐点の時もある。
でも、苦しいからといって逃げても何の解決にもならない。
苦しいからこそ、試練なのである。
苦しいときこそ、前を向いて、胸を張って進まなければならない。
進むうちに、不思議と道は拓けてくる。

 そして、人はぜったいに一人ではない。
誰かがどこかで支えてくれている。
失敗したら、スタートラインに戻ればいい。
それでもダメなら、ちがう競技に変ればいい。
人生、やり直しができないというが、人に「感謝」の気持ちを持ち続ければ何とかなる。