みなさんも、お茶をいれるとき、急須のふたをうっかり湯のみ茶碗にかぶせ、
ふたをしてない急須で、ふたをかぶった湯飲み茶わんにお茶を注いでしまった
ことがあると思いますが、父ちゃんは最近、三日の間に同じ過ちを二度犯す
という、手品かサーカスのような真似をやってのけました。
おかげでテーブルの上の手紙の束がびしょ濡れです。
なんでそんなことになってしまったのかと申しますと、みんみが風邪ひいて、
心配のあまり寝不足になってしまったからなわけですが、
風邪を引いたみんみのコトが心配だったのではありません。
自分にうつっては大変だというトコロを心配してたわけです。
心配で心配で眠りが浅くなり、体調は悪くなるわ、お茶をこぼすわで、
踏んだり蹴ったりだった、という話しです。
で、当のみんみは、熱に強い子なので、おとなしく寝ていません。
枕元に漫画を積み上げ、父ちゃんの目を盗んでの全巻読破を目論んでいます。
父ちゃんが、自分の作業部屋から下をのぞくと、
みんみが寝てるはずの部屋に明かりがついてました。
「しっかり寝なさいよ」と言いつけておいたのにふてえ野郎です。
現場を押さえて怒鳴ってやろうと、そっと近づきますが、
ふすまを開ける前に明かりを消して、寝たふりされてしまいます。
なかなかうまくいきません。
二日目、今度こそは、 やっぱり駄目か……、
いや、よく見ると蛍光灯のひもがぶらんぶらん揺れている!
動かぬ証拠をつかんだぜ!
「おまえ今マンガ読んでただろ!」って、怒ってやろうと思ったんですけど、
よおく見ると、必死に寝たふりしてるみんみの顔に、
思いっきりメガネがかかってるのを発見、
笑っちゃって怒り損ねてしまいました。
みんみは今日、熱が下がって無事学校へ行きました。
先生に提出するプリントが、お茶でへろへろになってるのは
自業自得というモノでしょう。