ずいぶん前の話ですが、
みんみが夜中になってもしゃべってて寝ないので、
怖い話をして聞かせたことがありました。
小さい子どもが寝なくて困ったときに使えます。
あらすじだけご紹介しますので、適当にアレンジして使ってください。
父ちゃんが若かった頃、真夜中に間違い電話が続いたことがありました。
女の人の声で、「わたしです、むかえに来てください」
と言ってガチャンと切れるおかしな電話で、
約一週間、毎晩決まって、0時20分にかかって来ました。
(寝ないでいる子供に、話を聞かせ終わる頃の時間)
一週間前、友達の車で赤城山の心霊スポットに行ったのがちょうど
その時間でした。
右に急カーブする上り坂の、カーブの左側に電話ボックスがあり、
夜中の山道なのに電話をしている女の人の幽霊が出る、しかも
誰が行っても必ず目撃できるという便利な心霊スポットで、
当然、タネと仕掛けがありました。
カーブする手前で、正面に見えてくる電話ボックスのガラス越しに見える、
奥に生えた背の低い木の影が幽霊の正体なんですが、カーブを抜けて振り返ると、
電話ボックスの右隣にあるただの木にしか見えないので、父ちゃんみたいな
うっかり者は、ぶったまげるというわけです。
でも、なんとなく電話がかかり始めた日付と、時間の一致が気になった父ちゃんは、
一人でもう一度そこへ行ってみたんです。
そこは大勢の警察や野次馬に囲まれていました。
野次馬の一人に詳細を尋ねると、電話ボックス撤去の工事中、
隣の木の下から女性の死体が出て来た……。との事。
ここまでを、淡々と語って聞かせ、みんみが少し静かになったところで、
「あ、0時20分だ……」と緊張をあおり、
隠し持った携帯電話で、家の電話を鳴らします。
静まり返った真っ暗な家の中に響く呼び出し音に、
みんみはぶったまげ、父ちゃんにしがみついて体を硬直させ、
一言も発しないまま眠ってしまいました。
阿佐ヶ谷のアパートにいたころのいたずら電話に悩まされた話と、
友人に連れられて行った心霊スポットの話を組み合わせて、父ちゃんが
でっちあげたお話ですが、語るときは、自分が体験したという事にしてください。
そうじゃないと、「え?何でうちの電話が鳴ってんの?」ってなことになって、
ちっとも怖くないですから。
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