トーネードの無職生活

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NASCAR

2015-07-30 08:51:12 | 日記
 以前住んでいた賃貸のマンションに入居した時、スカパーのチューナーとパラボラアンテナを購入しました。スカパーのスポーツ専門チャンネルで放送しているNFL、つまりプロのアメリカンフットボールの放送を見るためでした。そして、色々なスポーツ放送を見ているうちにはまってしまったのがNASCARです。

 NASCARとはアメリカの自動車レースで、オーバルという楕円形だったり三角おむすびみたいな格好のコースをグルグルとまわるレースです。車はF-1みたいなタイプではなくて、パイプフレームのうえにどんがらを乗せた車で、各メーカーとも格好はほとんどいっしょですが、各メーカーの乗用車の名前がついています。私が見ていた頃トヨタが参入しまして、車名はカムリでした。F-1が究極のハイテクカーだとすると、NASCARはローテクの究極の車といえます。

 このレースは毎週のように開催されて各地のコースを回るわけですが、一番面白かったのがハイスピードオーバルのレースです。この手のレースでは、コースを一台で走るよりも、数台から十数台連なって走るほうが空気抵抗が減って全体でスピードが増します、これをドラフティングといいます、ですから最高速度がどの程度だったかは忘れてしまいましたが、猛スピードでバンパートゥーバンパーで走ります。前の車の後ろのバンパーに後ろの車の前のバンパーが触れ合うように走るのです。

 このままの状態だと一番前を走っている車がトップとなるわけですが、それを抜くには一旦その連なった車の列を出なければなりません。で、一台が列から飛び出したとすると、そこにドライバー間の人間関係やらチームやらがかかわって、嫌われ者のドライバーだと誰も後ろについてくれなくて、一台で走る羽目になってズルズルと後ろに下がって、列の最後尾につくことになります。

 逆に列から飛び出した車に数台の車が後に続いていくと、それまでトップを走っていた車を追い抜いてしまうなんてこともあります。こんな時は、車が三列に並ぶので前後左右みっちりと密集して走ることになります。

 そして、これまた面白いと言ったら怒られてしまいますが、これだけ密集して走るとちょっとのことでクラッシュが起こります。そうすると数台、それ以上の十数台が巻き込まれるなんてこともあり迫力のシーンです。

 それと面白いのが、NASCARの最大のイベントとなるレースが開幕戦のデイトナ500というレースであることです。普通は中盤から後半に山場をもってきそうな気がしますが、第一戦が最大のイベントというのも面白いところです。

 それから、ピットインも見どころのひとつで、タイヤ交換や給油のメカニックの流れるような作業も素晴らしいものですが、その短い間に車の調整をしたりする、これが棒をつっこんでグルグルまわしたりする、のも見ものです。それから、通常四本のタイヤを交換しますが、勝負をかけるときには負担のかかつていない二本のタイヤはそのままにして二本だけタイヤ交換して順位をあげるなんていう戦略をとることがあります。

 いずれにしても、F-1がなんとなく神経質なレースだとしたら、NASCARはいかにもアメリカンなエンターテイメントなレースです。