トーネードの無職生活

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神戸市のヤミ専従で大量に処分とか

2019-02-08 17:17:33 | 日記
 ヤミ専従とは労働組合用語です。会社や役所に勤めていてそこの労働組合の活動をした時は、会社や役所の給料は働かなかった分はカットされて労働組合からその分の給料が支給されます。ところが、労働組合の活動をしても労働組合からカット分の給料をもらうのではなく、会社や役所から給料をもらうことをヤミ専従といいます。

 本来は組合活動に会社や役所が不当に介入しないように、労働組合の活動をしたときは会社や役所から給料はもらわずに労働組合から給料をもらうのが筋なのです。が、実態として特に民間企業の労働組合ではヤミ専従は日常的に行われています。私は電機メーカーの労働組合で労働組合の役員を長年勤めましたが、私のところの労働組合はヤミ専従はなくてしっかりと組合で活動した分は会社からではなく労働組合から給料をもらいました。

 ところが仲良くしていた他の労働組合ではヤミ専従をしている組合役員は結構多いというか、私のいた労働組合みたいにきちんとしているところはほとんど聞いたことがありません。だいたい労働組合の三役である委員長、副委員長、書記長で労働組合の専従をしている人はきちんと労働組合が給料を払っても、それ以外の役職のつかない平の組合役員がほとんど会社の仕事をせずに組合の仕事ばかりしても、会社から給料をもらっているという例が多かったです。

 民間企業ではそんな調子が当たり前だったりしたのですが、役所の労働組合というと私がかかわった地域の公務員や公立学校の先生の話をきくと、組合専従の給料や退職金について厳しすぎるぐらいにしっかりと対応されていて驚いた経験があります。

 公務員の労働組合の役員の方にきいた話ですが、専従をしている方の給料、一時金は労働組合から支給されます。ところが退職金の計算するときの勤続年数に労働組合の専従をしていた期間が含まれないため、退職した時に役所から支払われる退職金が少なくなってしまいます。労働組合の専従をせずに勤務したときとの退職金の差額を計算して労働当組合が支払うという話をきいて、公務員の労使というのはそこまで厳密に区分しているのだなあと驚いいたものです。民間企業ですと退職金の計算するときに労働組合の専従の期間を差し引くなどという話は聞いたことがありませんでした。

 という経験があったので、神戸市の公務員の労働組合でヤミ専従で大量に処分というネットの記事をみて驚きました。公務員の労使でヤミ専従なんてないものと思いこんでいたからです。ここのところ厚生労働省の統計の問題が国会でも問題になっていますが、もともと公務員というのは法律なりのきまりに従って仕事をするものだと思っていましたが、そうでもないことが最近増えているので問題だなと感じていたところでした。

 民間企業の労使では労働組合と人事部とが持ちつ持たれつの関係にあるというか、人事部がマンパワーがなくてできない事を労働組合がかわってやっているということも多いのですし、労使が一体になって人事制度などを検討、実施しているということが多いので、会社側が労働組合の活動に不当に介入することもないのでヤミ専従をしてもあまり問題にならないというところはあります。労働組合側にとっても人件費というのが一番お金がかかるので、その負担をせずに他のことにお金をつかえるというのは助かるという面もあります。しかし、公務員の労使はきちっと法律どおりにしてほしいものだなと思います。