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DDHとは何なんだろう

2015-09-11 07:29:27 | 日記
 昨日、陸上自衛隊のはてなについて書きましたので、今回は海上自衛隊のはてなについて書いてみたいと思います。

 海上自衛隊の艦隊は護衛艦で構成されていますが、その内訳として、DD汎用護衛艦、DDGミサイル護衛艦、DDHヘリコプター搭載護衛艦の組み合わせで構成されています。このDDというのは世界的には駆逐艦をあらわす記号です。太平洋戦争前の海軍軍縮条約では大砲の口径や排水量で駆逐艦や巡洋艦などを細かく区分していましたが、現在では厳密な区分があるわけではありません。

 ちょっと前までの護衛艦の艦隊は、駆逐艦で構成されているといっておかしくはありませんでした。しかしDDHが建造されてから時間が経って古くなったので代艦が建造されているのですが、この新しく建造されているDDHはどうみてもその規模、格好からして駆逐艦ではなくてヘリ空母なのです。

 なんかこう、代艦なのでそれを隠れ蓑にしてヘリ空母を建造してしまいました、という感じがしてなりません。私はヘリ空母を持つべきではないとか、建造すべきでないとは思っていません。航空機を搭載する空母を持っても良いと思っています。ただ、建造するのならば、駆逐艦をあらわすDDなんてつけてごまかすようなことをせずに、堂々とヘリ空母として建造してほしいと思うわけです。

 実際問題、DDのスペースに無理やりヘリを3機も積みこむよりも、ヘリ空母にしてスペースもとって複数のヘリを同時に運用したりできれば、効率的だし安全性も向上すると思います。それから、東日本大震災のような災害が起こった時にも、ヘリ空母なら救援物資を積みこむスペースもありますし、ヘリで運ぶこともできます。医療施設も整っているはずですから、けが人の治療にも役立つと思います。

 そんなことで、DDHなどとせずにヘリ空母として筋を通してほしかったなあと思うのです。似たようなことは陸上自衛隊でもありまして、昔はジープだつたのですが、それを三菱のパジェロベースのものに変えたのですが、同じ73式のままでした。車が基本的に違うのだから新しくすべきだと思うのですが、事務処理上などなど面倒だからということでしようか、同じ名称のまま中身が違うということとなりました。こんなことを許しているとシビリアンコントロールがちゃんと機能しているのか心配になってきます。

 ところで、話は変わるのですが、陸上自衛隊は過去の帝国陸軍の反省も踏まえて、帝国陸軍とはきっぱりと切り離してスタートしているのですが、海上自衛隊は帝国海軍の伝統を引き継ぐものとして存在しています。これが正しいことなのか、正しくないのか議論があるところだと思うのですが、現実としてそうなっています。

 それは護衛艦の名前にも現れてまして、新しいDDHはひとつの型がいせ、ひゅうが。もう一つの型がいずも、かがです。特に伊勢、日向といえば、帝国海軍で同型の戦艦の名称ですから、それをひきついだと考えてもおかしくありません。イージス護衛艦もこんごう、あたごなどと名付けられているので、帝国海軍とのつながりを表していると思います。

 こんな点も、国民は目を向けておくことが必要だと思います。自衛隊がどんな装備を持とうとし、どんな方向性に向かっていこうとしているのか、知っておくことはシビリアンコントロールのためにも必要なことだと思います。




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