昨日,一昨日と結構話題になっていた鼓ヶ浦小学校のオンライン始業式.
今朝一番の問い合わせもこの話題でした.
「これ,オンライン始業式ちゃうやん!」
皆,一様にそのように突っ込みを入れております.
しかし,私はこの鼓ヶ浦小学校の取組をとっても評価しております.
そもそも外からの回線は細いですからね.
そしてギガスクールの予算は今年度からだから学内LANの具合をみるには踏むべきステップかなと考えます.
12クラス未満の鼓ヶ浦小学校は小規模校です.
市内では複式学級も視野に入ってきた状況です.
専任教員化が進んだ時の授業にも使えて悪くないと思います.
個人的には低予算でマルチディスプレイ化にするべきかなと思いますが,
そういった将来に向けての具体的な提案がポンポンと出てくるということは
鼓ヶ浦小学校
(と鈴鹿市教育委員会の面々がちらほらと見えてきたりしますが...)
のナイストライでしょう.
私からは大絶賛の高評価です.
オンライン始業式って,一般的にはみんな子ども達は家でモニター見てるってイメージがあったかもしれません.
しかし,そこが日本の悪平等.
一部少数の家庭にはネットがないから,そんなことやれない.
オンラインコンテンツも増やすに増やせられないのはそういった事情だそうです.
やっぱりネット環境の良し悪し大きいですね.
しかし,そこをフォローする方が将来的なコストは低いと考えます.
そこはともかく,先の「オンライン始業式」の画面にちょっと加筆してみました.
赤い矩形部分が加筆箇所ですが,こうするともう完全にGoogleハングアウトのビデオ会議ですね.
実は昨日,Googleハングアウトのビデオ会議実験をやってまして,協力者の皆さん,大成功で感動している様子でした.
子ども達も単に受け手ではなく,送り手になった時に初めてオンライン始業式の意義を感じると思います.
Googleハングアウト,無料版でも10名までビデオ会議できます.
どうしてこんなにGoogleにこだわるのかと言いますと,実は鈴鹿市の小中学校には今年度からG Suite for Educationが導入されているのです!
G Suite for Educationなら10名どころか100名でビデオチャットできます.
しかも,学校の回線が細いとはいえ,鈴鹿市の児童生徒の端末はLTE回線でネットにつながるので,学校の回線に負荷をかける設計にはなっていません.

鈴鹿市立小学校/中学校 学級委員長会議なんてのも出来るかもしれませんね.
2020年度の鈴鹿市立小学校の学級数は394, 中学校は161.
どこかの学年に絞れば十分可能です.
夢が広がります.
先に述べましたマルチディスプレイもあれば尚良いのですが,十分内容のある授業や会議ができる環境が整いつつあり,ワクワクしますね.
日本のオンライン授業は条件として求められる同期性の条件が曖昧過ぎて「整備したけど授業として認められない」かもしれない怖さがありますが,会議を通して基準を明確にしたうえで,ギガスクールネットワーク活用となればいいですね.
今回のCOVID-19禍の中で行われた鼓ヶ浦小学校始業式.
ニュースになった時点で,パロディーと揶揄されたりする声が大半でした.
しかし,今年度の予定児童数148名.
単純計算で5/6を掛けて123名.
この人数に先生方を合わせた集団を密集させるわけではなく,25人前後の小集団に分けて行われました.
教育委員会ですら児童に配布するマスクが入手できない中,
児童の命を守るために現場の先生方は極限まで頑張り,
知恵を絞り努力され,かつ夢を持たせたこの鼓ヶ浦小学校始業式を
私は高く評価します.
今はCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症)が拡がっている時期故,無理強いは行いません.
COVID-19収束後には多くの方に傍聴に来ていただきたいです!
中継は少ないですが多くの方に視聴していただきたいです!
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