鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

大寒

2014-01-20 19:38:34 | 写真俳句

大寒や明けぬ夜なきと知りてなほ

(だいかんやあけぬよなきとしりてなお)

 

遠火事の夢に漏らせしお寝しよかな

(とおかじのゆめにもらせしおねしょかな)

子どもの頃、そんなことがあったような・・・・。

 

       1月4日~20日のつぶやき句を、自選32句にまとめました。 

     覚めやらぬままの出陣松の内            恙が身を寄り添ひ生きむ松の内

     新たなる仮面をつけて新年会            建て前がまた始まりぬ新年会

     鶏声の一つ凍て夜の明けにけり           物の怪の跋扈の気配凍つる夜

     我もまた所詮逝く身ぞ枯野原             正論を吐きて孤独の枯野かな

     これよりは神の結界枯野かな             空っ風妻の機嫌を窺ひて

     旅合羽着て奴が来る空っ風              空っ風愛は不毛と思はねど

     点滴の落つを見つめて残り福             故郷へ行きの特急冬北斗

     越前の荒ぶる海や寒北斗                寒北斗流人のごとく沖見つめ

     猟犬も猟師も老いぬ丹波里               狩人のふつと息止め構へけり

     越前の海の怒涛や牡蠣の鍋              許されぬ逢瀬のひと夜牡蠣の膳

     寒月にものや思ふと問われけり            寒月に熱き想ひを封じけり

     巡り来るあの刻照らせ寒満月              遠火事に非ずピイエムニイテンゴ

     遠火事や神戸はかくて甦り                細々と犬の遠吠え冬灯火

     遠火事の現の際に聞く音かな             粕汁に笑い上戸となりにけり

     粕汁や三度の食事これで足り             大寒のうらめしきかな朝ぼらけ

     大寒の駅ストリートダンスかな              松の内母に荒げし言を悔い