風光るあの日万博ありし丘
(かぜひかるあのひばんぱくありしおか)
1970年の大阪万博の地。
就職翌年の開催で、歩いてよく通った。
小鳥来て揺らす一枝や風光る
(ことりきてゆらすいっしやかぜひかる)
2月11日~20日のつぶやき句を32句にまとめました。
味噌玉や老いて程よい味加減 味噌玉や雁字搦めの腐れ縁
田螺鳴く言ひたき恨みごと数多 馬耳東風釈迦に説法田螺鳴く
割れ鍋に綴じる蓋あり田螺鳴く 寝てる間に煮られていたり田螺鳴く
越前の荒海に生きて焼栄螺 壺焼の死して蓋閉づ頑固かな
壺焼や越の岬は泣き岬 いにしへの都の跡や薄霞
あの山の先はまた山八重霞 夢うつつたゆたふ病母薄霞
日曜のバレンタインや悲喜こごも バレンタイン本命当ては蝶結び
魚氷に登るアイヌコタンに秘める恋 魚は氷に上りて猿は木から落ち
馬刀貝の潮干に惑ふわが身かな 馬刀貝の如キャバ嬢に釣られけり
バーチャルに惑ひて馬刀の捕られけり ふうふうと先ず春菊に始まれり
春菊の二番手でゐる野心かな 春菊や古希てふ旬の中にあり
恋文を結ばれ重し枝垂梅 恋文を託す一枝や枝垂梅
枝垂梅八坂参りの舞妓かな 雨水かな地球号てふ宇宙船
ロマン乗せ旅への「ひとみ」雨水かな 国難の時と言へども雨水かな
解け合へる心と心雨水かな 正論を吐きて孤独や多喜二の忌
若き日の忘れ物あり多喜二の忌 変はりゆく世に流されて多喜二の忌