大望はもとより有らず蝸牛
(たいもうはもとよりあらずかたつむり)
蝸牛に失礼ですね。私のことです。
大望は空翔ぶその日揚羽の子
(たいもうはそらとぶそのひあげはのこ)
空を飛ぶ・・・・人類の飽くなき夢ですね。
5月11日~20日のつぶやき句を30句にまとめました。
このところ、難しい季語が多くて、苦戦しています。
おはようも憂げに卯の花曇りかな 出勤の足取り卯月曇かな
沈黙があなたの答へ卯月雨 菜殻火や下肥匂ふ段畑
菜殻火で一服点ける農夫かな 菜殻火で茶沸かす畑の小昼かな
押し鮨にひと息入れる幕間かな 押し鮨や鯖街道のひと夜宿
押し鮨や駅弁売りの名調子 順風に身を委ねたる川蜻蛉
おはぐろの閉ぢる如くに友逝けり そよ風に靡き閉ぢけり川蜻蛉
ごきぶりや六十路亭主の厨事 山里の清きせせらぎ川蜻蛉
凛と立ち日野に向かへる麦穂かな トロトロと田舎のバスや麦の秋
パラソルの下から覗く美脚かな 核といふ大パラソルの下にあり
パラソルの手持無沙汰の待つ間かな 本能てふさだめ悲しき闘魚かな
戦無き人の世たらむ闘魚かな 竜宮の守衛さながら闘魚かな
こまどりや山ふところの学びの舎 こまどりやピッコロ高くヴィヴァルディ
こまどりや幼女の歌のたどたどし 空広ぐ飛行機雲や浅き夏
夏浅し居並ぶ猫の笑ひ顔 夏浅し伊根は静かな漁師町
小満や急場しのぎの若作り 小満や老後資金は如何ほどに