故郷の社の絵馬や神の旅
(ふるさとのやしろのえまやかみのたび)
神の留守守る気炎の阿形かな
(かみのるすまもるきえんのあぎょうかな)
溝喰の神の留守居の詣でかな
(みぞくいのかみのるすいのもうでかな)
当地の氏神、溝喰(みぞくい)神社です。
11月12日より数日留守にしますので、
引き続きコメント欄は閉じさせていただきます。
11月1日~10日のつぶやき句を、30句にまとめました。
鶏鳴に明ける丹波や秋の霜 秋霜や消えぬ昨日のわだかまり
美山なる茅葺き里や秋の霜 絵馬堂の薄れる絵馬や末の秋
漬物石になりし石臼末の秋 昔日に眠る唐箕や末の秋
地図になき道行き止まる花野かな 京都へと続く街道花野原
凛と立つ越前富士や花野風 汚されし地球と言へど花野風
豆柿とあだ名されけりがんばり屋 豆柿の大成ならず朽ちにけり
豆柿の少子の里にたわわかな ホルンの音響くアルプス牧閉す
牧閉づや雲衣に隠る遠白嶺 牧閉づや鐘の音渡るツェルマット
来し方の茫洋として大枯野 特急の過ぎし疾風芒散る
一筋に貫く鉄路大枯野 九十九折を辿る峠路芒散る
検診の朝の絶食冬に入る 立冬やいよいよ早き故郷の夜
荒れ庭に一叢彩の小菊かな 病院の待ち合い飾る小菊かな
白小菊暮らしの端に置かれけり 冬めくやふた月癒えず胃の痛み
たどたどしきピアニカの音や冬星座 凍て星や父母奪はれし少年兵
しらじらと佇つ自販機や冬の星 凍て星や愛の終りてまた生まれ