鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

万葉の里

2016-11-20 16:20:10 | 写真俳句

大王の光背めける冬陽かな

(だいおうのこうはいめけるふゆびかな)

母のお世話になっている、越前市の施設の近くに

「万葉の里」があります。

そこに建てられている継体大王像です。

継体大王は即位までの50年を越の国で過ごしたとされる。

 

万葉の園の燃えつつ冬装備

(まんようのそののもえつつふゆそうび)

万葉の里の紅葉は盛りでしたが、

雪吊りも見られ、雪への備えも着々と進んでいました。

 

      11月11日~20日のつぶやき句を32句にまとめました。

     店番の婆と練炭火鉢かな            練炭に遠き昭和の名残りかな

     手の皺をよみつ練炭火鉢かな         熊穴に入るや欠かせぬ導眠剤

     熊穴に入りて寝酒の二合かな         潜り込む万年床や熊穴に

     七十路に入りて咲くやら帰り花         同窓の若やぐ酒宴帰り花

     七十路に入りし朝や冬めけり          早々に寝に入る郷や冬の月

     過りたる機影の一つ冬の月           しがらみを捨てて煌々冬の月

     冬満月流れに落ちて崩れけり         おでん屋を揺らし電車の通りけり

     おでん屋で閉める愚直のひと日かな      おでん屋やちくわの穴も隠し味

     戸を叩く風の一夜や枯野宿           越前の雲の重たさ枯野宿

     同期会果てて一人や枯野宿          掻巻の四畳ひと間のわび寝かな

     母恋ふて夜着に泣く子でありにけり      SLを子守唄とす夜着かな

     掻巻や四畳ひと間の恋ひと夜         牡蠣殻の魂抜かれ積まれけり

     現世に残る未練や牡蠣の殻          凍雲の晴れ来てカラオケ心地かな

     上空に風のあるらし冬の雲           いたずらの後の逃げ足冬の雲

     老いらくの恋の残り炎(び)枯木星       いい人の仮面を剥がし枯木星

     枯木星余生の運の如何なるや         老いらくの日々やじんべい鮫めきて