鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

猿茸

2013-10-08 05:30:29 | 写真俳句

老農の煙管一服猿茸

(ろうのうのきせるいっぷくましらたけ)

ツイッターの季題「猿の腰掛」で詠んだ2句です。

 

ゆつくりと老いてゆかむか猿茸

(ゆっくりとおいてゆかんかましらたけ)

 

うそ寒や眼科に並ぶ列長く

(うそさむやがんかにならぶれつながく)

昨日は急に寒さを感じる日でした。

今日は一転、真夏日の予報。


IT句会参加句

2013-10-06 05:30:38 | 写真俳句

    みんなのブログIT句会の参加句です。

     お世話になった皆様、ありがとうございました。

 

訥々と母の想ひ出萩こぼる

(とつとつとははのおもいではぎこぼる)

《特選》 幢舟さん、reiさん

《並選》さむさん、春旭さん、数氣生さん、浮儚さん

ありがとうございました。

 

氏神やここが住む街秋祭

(うじがみやここがすむまちあきまつり)

《特選》 ビスケットさん

貴重な一票をありがとうございました。


はたはた、哀れ蚊

2013-10-04 05:25:31 | 写真俳句

はたはたの余生を憩ふ日和かな

(はたはたのよせいをいこうひよりかな)

 

写真はイナゴなんですが、バッタと思ってください(願) 

 

溢蚊や叩き損ねて悟る老い

(あぶれかやたたきそこねてさとるおい)

この後の2句は、ツイッターの「哀れ蚊」「溢蚊」で詠んだものですが、

写真は蚊ではありませんので、ご容赦ください。

二枚とも、京都府亀岡市の案山子展で、去年撮影したものです。

 

哀れ蚊の飛蚊に紛ひ逃げにけり

(あわれかのひぶんにまがいにげにけり)

 


明日香の彼岸花

2013-10-02 05:30:17 | 写真俳句

万葉の里いろどりて彼岸花

(まんようのさといろどりてひがんばな)

今回は、ツイッターで課された「彼岸花」の季題で、

5年前に撮った、奈良県明日香村の風景を思い出して、

写真俳句にしてみました。

 

甘樫の丘を遙かに彼岸花

(あまかしのおかをはるかにひがんばな)

前方に見える丘が、甘樫の丘です。

 

額田君の眺めし里や彼岸花

(ぬかだきみのながめしさとやひがんばな)

聖徳太子や額田王も、この里をこうして眺めていたのでしょう。

 

       9月25日~30日のツイッターつぶやき句、自選22句にまとめました。

       千草摘みままごと妻となる子かな          人声の失せし暮色やちちろ虫

       恋ふ父はもとよりあらずちちろ虫           ごん狐栗を届けて撃たれけり

       洋行の自慢話やラフランス               ラフランス国歌となりし革命歌

       カンカンのかろきステツプ ラフランス        登らねば見えぬことあり鰯雲

       ちちろ聞く見慣れし山に囲まれて           秋澄むや隣家に一つ咳払い

       秋澄むやシヤープ記号の歌一つ           キー一つ上げて歌はむ秋澄めり

       学舎より聞こゆ合唱秋澄めり             山高く雲なほ高く秋澄めり

       稲淵の棚田居並ぶ案山子かな            権勢は久しからずに彼岸花

       溢蚊や叩き損ねて悟る老い              哀れ蚊の飛蚊に紛ひ逃げにけり           

       哀れ蚊やあまロス症候群らしく            哀れ蚊の余生といふひと日かな

       ゆつくりと老いてゆかむか猿茸            老農の煙管一服猿茸