知足説く坊の説法風薫る
(ちそくとくぼうのせっぽうかぜかおる)
薫風や見山の郷に洗ふ憂さ
(くんぷうやみやまのさとにあらううさ)
当茨木市の北方にある「見山の郷」、この時期に訪れるのが恒例になった。
風薫る見山の郷に遊びけり
(かぜかおるみやまのさとにあそびけり)
知足説く坊の説法風薫る
(ちそくとくぼうのせっぽうかぜかおる)
薫風や見山の郷に洗ふ憂さ
(くんぷうやみやまのさとにあらううさ)
当茨木市の北方にある「見山の郷」、この時期に訪れるのが恒例になった。
風薫る見山の郷に遊びけり
(かぜかおるみやまのさとにあそびけり)
爺婆の破顔おちこち子供の日
(じいばあのはがんおちこちこどものひ)
夏に入るトランペットの高らかに
(なつにいるとらんぺっとのたからかに)
加茂競馬勝つも負けるも神馬かな
(かもくらべうまかつもまけるもしんめかな)
加茂競馬=5月5日に催される京都上賀茂神社の神事
別れたる理由は聞くまい残り鴨
(わかれたるわけはきくまいのこりかも)
足手まとひになるから独り残り鴨
(あしでまといになるからひとりのこりかも)
老うほどに勿忘草の名の悲し
(おうほどにわすれなぐさのなのかなし)
メーデーや古りしラヂオに労働歌
(めーでーやふりしらじおにろうどうか)
メーデーの猛けるシュプレヒコールかな
(めーでーのたけるしゅぷれひこーるかな)
4月の写真俳句を デジブック と アルバム にまとめました。
4月21日~30日のつぶやき句を34句にまとめました。
細々と老いの住み処や花苺 ひっそりと無住の庭に花苺
雑草と言ふことなかれ花苺 母入りし特養ホーム鷽の声
万葉の里なる施設鷽(うそ)の声 たたなわる郷の山々鷽の声
鷽鳴くや虚実の定めなき人世 母に似るままごと妻や苜蓿
飽食の国の貧しさ苜蓿(うまごやし) ネーブルの香や君の髪君の肌
存(ながら)へてメタボ予備軍臍蜜柑 ネーブルの香りに初めし出会いかな
暗号の如く笑む君蝶の昼 熊谷草裏目に出ても通す筋
人生てふ旅の杣道熊谷草 熊谷草人情熱き友なりき
蛙子や八分音符や四分音符 蛙の子少子の里に生まれけり
蛙子や子供五人の学びの舎 桜桃の花やみちのくこけし里
桜桃の花やみちのくこけし里 桜桃の花や音頭の真室川
逝き急きし二つの命桜桃花 追へば逃げまた来るをみなかいやぐら
過ぎ来れば辛苦も甘くかいやぐら 解し得ぬをみな心やかいやぐら
空と地がふれあう彼方蜃気楼 半世紀経ての同窓翁草
還暦を迎ふ教へ子翁草 一服を畦にくゆらす翁草
義父宛ての母の恋文忘れ潮 我を置き嫁ぎし母や忘れ潮
捨てられぬ恋文二つ忘れ潮 実父の顔知らぬ我が顔忘れ潮