ゆるゆる馬主日記

Record of my favorite horses

レッドアーヴェ 募集時情報

2006年01月15日 | レッドアーヴェ

○母&母系解説(Family Story)

クラシックレースと縁が深い母系を持つ、活躍馬の全妹

3歳3月に競走馬デビューした母アルウェンは、4戦目となる小倉芝1200mで争われた3歳未勝利戦で勝ち鞍を記録しました。
その後、4歳暮れまで計9戦を消化し現役を引退、5歳春から繁殖牝馬生活に入りました。
2007年に3番仔として誕生したのが、OP特別アネモネSに勝ち、牝馬クラシック戦を沸かせたギンザボナンザ(父ゼンノロブロイ)。
古馬となり、準OP特別ポプラSを制し、OP特別ターコイズSで2着したギンザボナンザは、これまでに5勝をあげ、息の長い活躍を示しています。
そして、1勝馬レッドサイファー(父フジキセキ)、現2歳馬レッドルシアン(父ゼンノロブロイ)に続いて誕生したギンザボナンザの5歳下の全妹が、アルウェン12ということになります。
すでに実績を残している配合から生まれてきたアルウェン12には、牝馬クラシック戦線における好勝負が、大いに期待されています。
母系はクラシックレースに縁の深い一族で、祖母アドラーブルは、ニシノフラワー、サンエイサンキューなどの強敵を降した1992年のG1オークス馬。
その息仔で、アルウェン12の伯父にあたるG2京都記念の勝ち馬エモシオンは、G1菊花賞でセイウンスカイの3着に健闘しています。
このほかにも、中山大障害、東京障害特別を勝ち、最優秀障害馬に選ばれたノーザンレインボー、G3佐賀記念を制したダート戦線の強豪エアピエールといった個性派も出しているアルウェン12に流れる母系が持つ底力は、間違いなく一級品のものです。

○配合診断

ギンザボナンザの全妹で、4分の3兄のサンライズウェイも6月に強い内容で勝ち上がり。
母アルウェンはアドラーブル(オークス)やエモシオン(京都記念)の全妹にあたり、トニービン×ノーザンテーストですからHyperion 4・6・6×5・6のクロスになります。
これが一つポイントで、というのもゼンノロブロイはサンデーサイレンス×マイニングと米血に偏った血脈構成なので、血脈構成の1/2以上が欧州血脈、特にゼンノロブロイに希薄なHyperion血脈が強い繁殖牝馬との配合が成功しやすく、Hyperion 5×3・5のトニービン肌との配合ではハートビートソング、モンテエン、そして本馬の全姉ギンザボナンザが出ています。
一方で母系の奥に入るDr.FagerやIntentionallyがマイニングの母系と脈絡し、ここでBetter SelfやEight Thirty≒War Relicのクロスになっているのも隠し味として効いています。
母がHyperion豊富なので古馬になっての成長力にも富むでしょう。

○馬体解説

母系は小柄でも遺伝力が強く、顔はシンメトリーで繋も柔らかく、運動神経の良さを産駒に伝えます。
本馬も祖母、母同様栗毛で繋は芝向きで長く、強いバネを完備。牝馬の要となる後駆は角張った部分のない半円形で立体感にあふれています。
股関節が高い位置にあり、膝関節→飛節へと「くの字」を裏表に描くように連結され、衝撃を理想的に吸収できる構造。距離に融通が利くはずです。
体の大きさに対して各関節が大きいのも長所。
5勝を挙げたギンザボナンザと同じ配合なので、今後、闘争心が芽生えてくれば楽しみです。


2013年10月

2014年1月


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