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パンツ(ビギ製)洗濯による全体スレ スレ直し テンセル・レーヨン素材

2021年06月15日 | 洋服(色掛け・色修正・染色補正・染直し)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

お気に入りのパンツ(ビギ製)をご自分で洗濯機で何度か洗って

着用していた所、気が付いたら全体的に白っぽくなっていたそうです。

このデザインがとても気にいっているんで、直して欲しいとのご依頼です。

パンツ(ビギ製)

パンツ(ビギ製)品質表示

指定外繊維テンセル83%レーヨン17%で洗濯表示は

液温は30℃を限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができるとなっています。

注意書きとして「この製品は素材の性質上、ご着用やクリーニング等の

摩擦により毛羽立ちや、徐々に表面が白く変化しますので、お取扱いには

十文ご注意下さい。ご着用の際はバッグ等の摩擦に十分ご注意下さい。

特に湿潤状態での摩擦はお避け下さい。」となっています。

テンセルは木材のパルプから作られた繊維である意味絹の似た性質があります。

テンセル素材のデメリットとして摩擦に弱くいたみやすい事が有ります

テンセル素材はとても繊細な素材のため、摩擦に弱いというデメリットがあります。

洗濯でガンガン回したり、手で激しくこすったりすると、すぐに傷んでしまったりします。

そのため洗濯の際は目の細かいネットに入れるか、手洗いをすることで長く使い続けることが

できます。メーカーとしても品質表示タグにきちんと表示していますが、消費者側は

余り見ていない事が多くあります。

洗濯する場合は裏返しにしてからネットに入れて手洗いか洗濯機でも短時間でのソフト洗いで

裏返しを元に戻すのも乾燥後にして欲しいです、濡れている状態で裏返しを元に戻しと

スレが起きる原因となります。

パンツ(ビギ製) 全体スレ

直す為の選択肢は

  1. 黒染
  2. 色掛け
  3. スレ直し剤

以上の3つが考えられますがどのやり方も一長一短がありますし

今後の洗濯の事も考えなければいけませんので、非常に悩ましい事です。

パンツ(ビギ製)色掛け・深色加工後

 

最初にスレの部分をしみ抜き機で処理すると一部のスレが直ったので

もしやと思いドライクリーニングを行うとスレが50%位は直りましたが

まだ酷いスレは残っています。次は水洗いの手洗いをしました。

スレの酷い部分は水洗いをしても直らなかったので水洗いをしても落ない顔料で色掛けを

してから生地全体が色褪せていたので深色加工を併用して処理をしました。

パンツ(ビギ製)仕上げ後

かなり綺麗に直りましたが、デリケートな生地の為に今後のお洗濯には十分気を付け

欲しいと思います。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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