きものと洋服でお困りのあなたへ !!

創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

帰郷してみて4

2013年08月30日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

昭和59年のお盆明けから店舗の建て替え工事の為にお向かいの、

空家をお借りして仮店舗で四ヶ月間営業しました。

家具は出来るだけ自分たちで運び、湯のしの機械は、

かなり重いので高校生の頃にバイトしていた引越し業者から10人も来て運んでもらいました。

湯のしの機械

昭和59年12月12日より新店舗にて営業になりました。

かなりスペースも広くなり、作業もスムーズになりました。

新店舗 

翌年には、ドライ機も導入しました。

小型の機械ですが着物を少量洗いをしているので十分な大きさです。

 

ドライ機(5kg)

ドライ機を導入後速やかにクリーニング所の開設の申請を保健所に行いました。

クリーニング所開設確認書

クリーニング師免許証

クリーニング業の定義については「衣類等を原型のまま洗たくする」と定めているので、

製品を解いて洗濯する洗い張り業などはクリーニング業ではありません。

丸洗いは原型のままでドライクリーニングを行うので

クリーニング業の公衆衛生の観点より

都道府県知事が与えるクリーニング師が一名以上いる

保健所に申請したクリーニング所で行っています。

私は大阪で修行時代(昭和57年12月20日)にクリーニング師の免許証を取得して、

大阪府で申請したので交付知事が大阪府知事になっております。

クリーニング所を開設してからは、お客様と私共事業者も安心して営業しております。

 

着物のお手入れでお困りな方は、

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

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帰郷してみて3

2013年08月24日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

まずは、しみ抜き部門を立ち上げ、たくさんのしみぬきの仕事が集まりました。

着物は沢山売れていましたが、札幌では、しみ抜き業者が絶対数足りない状態でした。

毎日必死でしみ抜き作業を続けていました。昭和59年に入り店舗及び作業場の建て替えの話が出てきました。

建築業者の選定や建物の設計と金融機関との交渉と両親は大忙しでした。

店舗作業場の建て替えまでの間、ドライ機が無いため丸洗い(ドライクリーニング)の下洗いを

出入りのクリニング業者に頼んでいましたが段々と限界を感じ始めました。

当時ドライクリーニングも試行錯誤の段階でしたし、資材も現代ほど性能は高くありませんでした。

ある資材商が高名なクリーニング店の洗い方をしていました。

ドライクリーニングの洗浄力の強化の為の洗い方(高ソープ濃度と高水分と溶剤を弱アルカリ性にする)と

乾燥スペースの問題から乾燥機の使用していたの為着物の型崩れが発生しました。

型崩れとは裏の八掛(裾回し)が縮みバランスが崩れ(この状態を袋になると言います)

八掛が縮む 表地袋(だぶ)状態 悪い

表地が袋(表だぶ)袋状態 悪い

 

八掛が伸びる(裏だぶ)

表地が縮む

表地縮みなし (理想 )

八掛縮みなし (理想)                            

袋の状態(表だぶ)になるとプレス(アイロン仕上げ)もとても難しく

八掛が完全に伸びず、プレスで治らない場合は、仕立て屋さんの手を煩わせる事になります。

仕立て上がりは表地と八掛は縮の無い状態てす。

保管状態によっては袋になる事もありますが

丸洗いにより袋の状態になった場合は必ず元の状態に復元する必要があります。

 

この事から型崩れ防止の為にやはり自然乾燥のほうが良い事も再確認しました。

またソープ濃度が高い事でしみ抜き作業をしても残留ソープの為に発生した輪じみがぼかしきれずに

再洗いになりました。この洗い方は一般の洋服の洗いの方法では和服には不向きな事が分かりました。

師匠の所のドライクリーニングしか知らなかっ事と洋服の洗いとの違いが認識出来その後の 自分の

知識と仕事の巾が広がりました。

また修行時代の薬品ややり方に少しずつ限界を感じていました。

特に古い黄変のしみ抜きでした。

ほかのしみ抜きの講習会で学んだ事や高名の先生のしみ抜きの書物や

クリーニング業の諸先輩のアドバイス等も謙虚に耳を傾けました。

いろんな薬品をテストしたり道具を使い方を工夫し少しずつ自分のスタイルを確率していきました。

たくさんの人の技術を学び良い所も悪い所も少しずつ分かってきました。

店舗建て替えまでの期間に和服丸洗いの勉強と洗剤の選定、溶剤管理、前処理(下洗い)、洗浄時間等

研究を行ないました。

 

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山三 三ツ屋染舗にご連絡下さい善処致します。

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帰郷してみて2

2013年08月20日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

帰郷した当時(昭和58年)は札幌には呉服の問屋と小売店は数百軒ありましたが

しみ抜き屋は札幌には数件しかない為に、仕事も多くとても忙しかったと思います。

他店との差別化を図る為に色々と調査してみました。

 

当店に洗い張りの下請けを出してくれていた取引先も他店にしみ抜きを出していました。

このしみ抜き店は古いしみや手間の掛かる物は返品して汚れや簡単なしみ落としのため

低価格なお店でしたので、私は、修行先で学んだ事を生かしたい事と自分の向上心を持続する為にも

古いしみや手間の掛かる物にも挑戦してどんどん挑戦して行ききちんと結果を残すことを目指しました。

またこの頃他店ではベテランの職人さんがしみ抜き作業に従来ながらのパッキンブラシを使用している方達が

まだ主流でした。

  

スプレーガン                                 

 

超音波ガン     

 

下左4本がパッキンブラシ

年配の職人の多くはパッキンブラシを使用していました。                  

京都の染色補正店や紋屋は超音波ガンが主流になって来ていました。

クリーニング店でもスプレーガンや超音波ガンがしみ抜き作業の主流の道具になってきていました。

昭和40年以降に登場した超音波のガンやスプレーガンはまだ新しい道具ですし使いこなす事に

時間が掛かる為に、当地においての年配の職人は中々使いたがる人はいませんでした。

コストも数百円のパッキンブラシと超音波ガンは8万円位で、スプレーガンは3~4万円位で高額でした。

スプレーガンでは、生地を傷め無い圧力でしみの部分を処理出来ますが

パッキンブラシでのしみ抜き作業は一枚の生地のみの処理しか出来ません。

パッキンブラシで使用出来る水や溶剤は最小限しか使用出来ませんその為に

複数枚ですと薬品ゆすぎ出しの作業が難し事と生地にスレを起こしやすい為に

袷の着物は部分的にほどいて作業している事が主流でした。

解いた職人がしみ抜き作業後に補修縫いをしてあげれば、何も問題はありませんが、

ほどきっぱなしの状態での納品している為にいざ着ようとした時に、バラバラ事件で着られずに

後でクレームになったりする事も多かったと思います。

私の修行先では、しみ抜き作業ではほとんどほどかずに作業をしていました。

一年に数件ほどく事を有りましたが、必ず補修縫いをしてお返ししていました。

私の明治生まれの祖母や昭和一桁の母等は和裁学校に通った事を聞いていますが、

現在はあまり針を持てない方が多く補修縫いは絶対に必要です。

 

この頃よりクリーニング業界でも、しみ抜きの技術習得の為に各地で盛んに

講習会が開かれていました。

一生懸命努力している業者さんも多かったですが、看板倒れの業者の方もいらしゃったと思います。

クリーニング店にしみ抜きを出すと、「このシミは落ちませんでした、これ以上作業すると生地を痛めます。」

と表示したシールを貼りさらにしみ抜き料金が発生して料金を徴収されます。

しみ抜きを行ってる者ととして、これはとてもおかしな事だと思います。

受付の段階で作業工程と使用する薬剤と作業時間を割り出し取れるか取れないか

しみ抜きの作業を経験している者はおおよその判断が付きますし見積もりもわかるはずです。

クリーニング店では受付と作業者が別の事が多く、しみ抜き作業で無理をして色を薄くしたり

脱色した場合,色掛け(染色補正)作業の技能者不在の為ある一定の作業(漂白や色抜き)以上は

行わない事になっています。

 

以上の事から当店では

  1. 受付はしみ抜き作業者が受付を行いしみ抜き作業は抜けない物は最初からお断りしています。
  2. 作業してみなければわからないものは、必ずテストして見積もりをする。
  3. 見積もり後作業をしてもしみが抜けない物や修正困難な物は料金をいただかない。
  4. しみ抜き作業により生じほどいた箇所の補修縫いは必ず行う
  5. 常に技術の向上に務める
  6. 技術の出し惜しみをせず全力を尽くす

 以上の事を胸に秘め当店でのしみ抜きをはじめました。

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帰郷してみて1

2013年08月15日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

泉州生洗い本舗で無事三年間の修行を終え無事昭和58年の4月1日に帰郷しました。

山三三ツ屋染舗の新戦力として新たに丸洗いとしみ抜きの部門を立ち上げる事になりました。

それまで丸洗い(ドライクリーニング)は、出入りの業者に下請けしてもらっていました。

当時の店舗及び作業場は大正12年に建築した二階建ての木造でしたので

新たにドライ機を設置するスペースもない為に、ドライ機の導入もままなりませんでした。

まずはしみ抜き用のバキューム台一台とスプレーガン二丁と色掛け用のコンプレッサーを

導入しました。

その後に仕上げ台は師匠を通じて岡山の業者と電蒸アイロンと卓上ボイラーも発注しました。

二週間位で仕上げ台が届きましたが、運送中に破損していて使い物にならず交換になりましたが

さらに二週間ほど掛かりました。

当時の当店の仕事内容は両親が行っていた洗い張り、湯どうしの同業者の下請けがメインで

仕事もとても多くある時代でした。しみ抜きと丸洗いは、私が帰郷するまでは、外注していました。

当時はしみ抜きを専門に行う業者が、札幌には数件しか無く、私がやる様になり、たくさんの仕事が

舞い込んきました。

帰郷後最初に行った仕事は、新反の染ムラ直しでした。色は薄い藍色でした。色抜きをしてから

色掛けをしました。

途中で、母が心配になり色掛け作業をじーっと見ていました。

後から聞いた事ですが、「これだけ出来れば使い物になる」と納品先から言われて、

母は胸をなでおろしていた事でしょう。

持ち込まれる仕事は、洗い張り後のしみ抜き、仕立て上がりで着用後の着物のしみ抜き、

他店にて丸洗い後のしみ抜きや洋服のしみ抜きやクリーニングのクレーム品等でした。

この辺は修行先と同じ仕事などでそれほど戸惑う事はありませんでした。

着物は反物や仮縫いの状態で呉服の小売店で売っていますが、売約後に仕立てをしますが、

仕立ての前に必ず湯のしや湯通しを行います。長期間展示されたり保管期間が長いと新反でも

汚れや日ヤケが発生します。新反の汚れやヤケ直し等は修行先では、未経験でしたので、

戸惑う事も多かった事も事実です。まだ若かったんですね、当時は一番面積が広い色掛けは

胸の汗ジミ(直径20cm位)でしたが、「直径20cmが出来ればもう少し広い事も出来るだろう

ましてや色ヤケといっても色がすべて脱色しているわけではなくかなりの色は残っていて

日焼けして青色や紫系統の色をムラなく均一に色掛けが出来れば修正可能」と思いました。

それからは一枚一枚が再修行の日々でした。苦しいことも多かったですが、

自分の技量が向上していくことの喜びの方が多かったです。

また修行時代では体験出来なっかった丸洗い(ドライクリーニング)では落ちない汚れ等が

洗い張りによって蘇る事を再確認しました。

丸洗いの下洗いを取引先にしてもらい、ドライクリーニングについても再度勉強し直しました。

翌年に店舗の建替えのための準備も始め大忙しの日々を送りました。

 

着物のお手入れでお困りな方は、

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