皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
立て屋さんが古い疋物の反物の仕立てを預かり、近場の加工屋さんで湯通しを
依頼して仕上がってきたので仕立てに掛かろうとした所、全体小じわだらけだったので
慌ててネットで調べて、当店に直せるかの問い合わせがあり、北陸から送って来ました。
御召匹物
ラベルには古代手織 大島つむぎ 1疋(2反物)24m以上 品質表示 正絹 絹100%となっています。
取引先の問屋さんに鑑定してもらった所、桐生当たりで生産した御召との事でした。
いつも大島紬と言っている反物は、本場大島紬で地球印の奄美大島産か旗印の鹿児島産で
稀に 東京都武蔵村山市周辺で生産されている村山大島がありますが、村山大島は本場大島では
ありませんしこの商品はどちらの大島でもありません。
御召疋物 小じわ
小じわの他にヤケ(黄色い部分)もあります。
御召疋物 小じわ
色々な角度から見てみたけれどアップで見る事が一番小じわがわかりやすかったです。
なぜこんなに小じわになったのか他店の湯通しを良く調べて見ると
引っ張る(テンションを掛ける)為に張り手を掛けます。張り手を掛けると必ず後が
残りますが、この反物には張り手を掛けた後が有りませんでした。
長い疋物をロープで掛けて乾燥した為に小じわが発生した事が容易に分かりました。
御召疋物 仕上がり
再度湯通しテンションを掛けて乾燥すると小じわは伸びました。
本場大島紬に使用する糊はふのりを使いますがこの御召に使っていた糊は結城紬に使う
うどん粉を使用していた為に糸の中に入っている糊が再度出て来て生地が硬くなって
しまいました。再再度の糊抜きを行い湯のしをすると糊も抜けて柔らかくなりました。
追伸です
品物が到着後にお電話を頂き大変喜んでいただき頑張ったかいがありました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
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