きものと洋服でお困りのあなたへ !!

創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

白生地三丈物 京染後の湯通し 正絹素材

2024年03月18日 | 着物(京染・染替え)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

古い白生地三丈物の京染のご依頼ですので、まずは京都に染を依頼しました。

染め上がり後、酢酸臭が少ししたので再湯通しを行いました、

京染後の色無地三丈物

白生地の画像を取り忘れました、申し訳ございません。

染上がり品の検品

染め上がり後に色が合っているか、再度検品を行いました。

染め上がりの品が若干酸っぱい匂いがしました。

正絹の染の場合、染料と助剤として酢酸を入れて煮込んで染めていく為に染め上がり後に

水洗いが不十分の場合、染め上がり品が酸っぱい匂いがする為に、クレームになる恐れが

あるので当店で再度湯通しを行いました。

染め上がり品の再湯通し

湯通し後の洗浄液

京染後の水洗い(水元)が不十分な為に色止めの中でも余分な染料が出て来ました。

京染後の色無地乾燥中

色無地 仕上後

染め上がり後と変わり映えしない画像ですが、湯通し後は仕立てを行いますが、

仕立て屋さんからお聞きしましたが、針の通りが良くなってとても仕立て易いと伺いました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

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白生地三丈物2反・八掛(銀座きしや製) 京染・湯通し 正絹素材

2023年12月06日 | 着物(京染・染替え)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

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お母様の遺品の中に銀座きしや製の白生地三丈物と白生地三丈物と八掛が

出てきたので、京染をして抜紋を入れ単衣と袷に仕立てたいとお聞きしました。

まずは京都に染を依頼しました。

白生地三丈物(銀座きしや製)

こちらは単衣に仕立てをしたいとのご希望です。

きしやさんの札が付いていました。

白生地三丈物・八掛(銀座きしや製)古い

こちらの白生地と八掛は袷仕立てにしたいとの事です。

巻き芯にきしやのシールが貼っていました。

どちらの生地も9寸5分だったので結構古い生地でした。

生地は黄ばんでいますし、一部黄変しみもあったので、綺麗に染める為に

染屋さんが必要ならば、練り直しもお願いしました。

色無地表(京染後)

見本通りに染上がってきました。

京染後色無地

こちらも見本通りに染上がってきました。

正絹の染は染料と助剤の氷酢酸を使用している為に染め上がり後の水元(水洗い)が

不十分の場合は酸っぱい匂いがするので、産地の方は当たり前にかもしれませんが

私自身も酸っぱい匂いは嫌なので、風合い向上と酢酸の除去の為に当店で湯通しを

行いました。

京染後色無地

京染後色無地・八掛

二反とも、酸っぱい匂いも抜けて風合いも良くなり、次は紋屋さんにバトンタッチして

抜紋を入れてもらいます。

 

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部分絞り帯揚げ白生地 染 正絹素材

2022年06月17日 | 着物(京染・染替え)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

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東京からお母様の遺品の中に本疋田絞り45建てと共に部分絞り帯揚げ白生地がの

入っていて同じく銀ねずに染めて欲しいとのご依頼です。

部分絞り帯揚げ白生地

こちらの帯揚げは木綿の糸で絞っていました。

名古屋のメーカーに送りました。

部分絞り帯揚げ白生地 銀ねず染色後

染見本のNo13027に染色してもらいました。

見た目は見本よりも濃く見えますが、耳の部分を見ると色は合っています。

メーカーに送って絞りを解いてもらいます。

部分絞り帯揚げ 仕上げ後

綺麗に染上がりました。

 

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東京からご依頼 お母様の遺品の30年前の総絞り白生地 染 正絹素材

2022年06月13日 | 着物(京染・染替え)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

お母様の箪笥の中から出てきた布地ですが、何か分からずに色々とネットで検索しても

分からなかった中で当店のブログがヒットしたらしくて、当店にご連絡がありました。

総絞り白生地

絞りの白生地ですが、白生地に白い糸で生地に巻き付けると分かりずらいので

生成りの糸で絞っているので、生成り色に見えます。

総絞りの白生地ですが、当店では染める事は出来ないので、取引先の呉服問屋に

問い合わせると、本来染に関しては白生地を購入した小売り店を通じて仕入れた

呉服問屋に染を依頼する事が本来です、理由は染難だ出た場合は白生地に原因が

あったとの理由で、白生地の新反と交換してくれるので、小売り店としてはリスクが

無いとの理由です。今回の絞り白生地の場合は染難が出ない事と染めた後の絞りを

解く時に穴が開くリスクがある為に染める事を断られました。

お客様に事情を説明した所、お母様の取引していた呉服小売店はすでに廃業している事と

他に取引している小売り店がないとの事で当店に白羽の矢が立ちました。

他で染めてくれる業者が知らない事と解いて穴が開いた場合は長着では無くて

他の小物等にしたいとリスクはお客様が持ってくれるとご納得いただけたので

染のご依頼をお受けしました。何よりお母様の遺品の為にお母様がご指定していた

銀ネズ色の染のご依頼を受ける事にしました。

染見本帳

No13027の色にする事になりました。

名古屋のメーカーに送って染めの依頼を行いました。

総絞り白生地 染め上がり後

染上がった後に、色が合っているかの確認で一度当店に戻ってきました。

表側を生成りの色で絞っているので、色が分かりずらいですが裏側は白地の為に

綺麗な銀ネズに染まっています。

絞り白生地 染め上がり

本来は、北窓から入ってくる日光で確認ですが、蛍光灯の下で確認したので

少し濃くみえますが、問題はありません。

絞り白生地 染め上がり後

テストで一部、解いた所、綿糸で絞った疋田絞りでは無く絹糸で絞った本疋田絞りとの事でした。

疋田絞りは通常は綿糸4回巻きます。木製の絞り台に専用の針を設置して、

その針に布地を引っ掛け、生地を折り、綿糸で4回巻きます。4つ巻絞り

針絞りとも呼ばれているそうです。

本疋田絞り絹糸で7回巻き、最後の一回を根元でもう一度巻く。合計8回巻いていきます。

道具は自分で作った紙製の指ぬきだそうで、粒を1つつまみ出して巻くそうです。

細かさは反物幅の1尺(37.88㎝)の横1列の中に、何粒絞られているかということで判断します。

1尺に40粒絞られていれば40建て(だて)と呼ばれ、40粒、45粒、60粒と細かくなり、

熟練の技が必要となります。粒の細かさが疋田絞りの価値を左右することになります。

巻く回数が多いほどに鹿の子の目が小さくなり、上質なものになります。

ちなみに今回の白生地は45建ての本疋田絞りだったので、メーカーの方もまさか北海道から

驚いていました。色はバッチリなので、再度名古屋のメーカーに送って絞っている

絹糸を解いてもらい湯のしをして幅出し後に再度仕上がったと納品されました。

染上がって来て、検品すると生地幅は1尺有りましたし、生地の丈も3丈以上あるとの事でした。

本疋田絞り白生地 染め上がり(解き)後

中を見ると30年以上前の白生地の為に全体的に汚れと黄変しみが有りました。

絞りの状態も湯のしのみで仕上げたので絞りが伸びた状態でした。

このまま仕立てたらクレームの原因になるので、リカバリーを行います。

この続きは次回になります。

 

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紬白生地 染め 仕立て 正絹素材

2016年01月12日 | 着物(京染・染替え)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

店のお客様が手持ちの紬の白生地が有るので染めた後に

袷に仕立てて欲しいとの依頼です。

紬白生地 Before

どんな色に染めるのかを、お客様と色々と考えました。

お客様の年齢、肌の色、雰囲気を考慮しながらくすんだ赤茶に決め京染めをしました.

染めはやはり本場の京都に出すほうが綺麗に仕上がります。

染紬 胴裏 八掛 仕立て前

染め上がった紬に八掛を選び仕立てを行いました。

胴裏はお客様の手持ちの物を使いました。

仕立て上がり後

仕立て上がり直後の為に衽にしつけ糸がついています。

これから押しをします。

仕立て上がり after  

押しの後にアイロンで最終調整をして畳み、たとう紙に入れ完成です。 

白生地から仕立て上がるまで携われることはとても有意義な事です。

染め屋らしい仕事でした。

 

着物の染めと仕立ては、

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