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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

訪問着仮縫い 新反洗い 黄変しみ しみ抜き 染色補正 正絹素材

2015年10月31日 | 着物(湯通し・湯のし・新反洗い)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

呉服問屋さんが以前に小売店に卸した訪問着仮縫いを小売店が顧客に販売しました。

小売店の在庫の商品のために汚れやヤケの点検とあれば、新反洗いと衿の黄変しみ抜きの依頼です。

まずは湯のしを行う為に仮縫いを解き、ロックミシンで縫い一反の着物にします(画像を撮り忘れました)。

この辺は10/29の湯のしの記事を参考にして下さい。→http://blog.goo.ne.jp/toyo32892/d/20151029

訪問着仮縫い 掛衿中心部分 黄変しみ Before

訪問着仮縫い 掛衿中心部分 黄変しみ(アップ) Before

訪問着仮縫い 元衿中心部分 黄変しみ Before

訪問着仮縫い 元衿中心部分 黄変しみ(アップ) Before

訪問着仮縫い 元衿 黄変しみ Before

訪問着仮縫い 元衿 黄変しみ(アップ) Before

 

訪問着仮縫い 衿先部分 黄変しみ(アップ) Before

訪問着仮縫い 八掛衽部分(裏側) しみ Before

畳んである状態で、掛衿、元衿の中心部分と両衿先部分に黄変しみ及び八掛に濡れて地糊が型になったしみがありました。

推測ですが、お茶のしみでは無いかと思われます。

新反ですが、とても糊が強いので、しみ抜きのみを行うとひどい輪じみの発生して輪じみ直しに手間が掛かる為に

根本解決を考え新反洗いをしました。新反洗いと言っててもドライクリーニングでは無く、水洗いをしました。

いつも主張している様に新反に付いている糊は、水に濡れると輪じみになり易いです。

新反洗い(水洗い)

洗い張りと同じ工程です。

洗う前の洗浄液 Before

泡はありますが、洗剤が入った無色透明の洗浄液ですが

洗い後の洗浄液 after

生地に付いていた加工剤と糊が落ち洗浄液が白く濁っています。

この白く濁った加工剤と糊が紋屋さんが抜き紋に使用する抜染剤を洗い落とした後に霧吹きをしても上手くぼけずに

輪じみなり易い原因です。これはしみ抜き屋も一緒ですしひいては、購入された顧客の方も雨に当たった時に

雨しみになります。私自身洗い張りとしみ抜き作業を通じて学ん事ですし、ブログの読者の方達に

一般の方達がしみ抜きを行わない方が良いとの考えを持っている理由です。

訪問着乾燥中

一番上に引っ張って、乾燥しています。

乾燥後に湯のしをしてからしみ抜き作業を行いました。

訪問着仮縫い 掛衿中心部分 黄変しみ しみ抜き後 after

訪問着仮縫い 元衿中心部分 黄変しみ しみ抜き後 after

訪問着仮縫い 元衿衿先部分 黄変しみ しみ抜き作業中

しみ抜き作業中黄変抜きをすると地色が少し薄くなりました、色掛け作業前です。

訪問着仮縫い 元衿衿先部分 黄変しみ 色掛け後 after

 

訪問着仮縫い 掛衿中心部分 黄変しみ しみ抜き後 after

酷い黄変のしみでしたが、黄変抜きを行い色掛け(染色補正)を行い修正しました。

訪問着仮縫い 掛衿中心部分 黄変しみ しみ抜き後(アップ) after

新反の訪問着仮縫いの解き、ミシン縫い、アイロン掛け、水洗い、乾燥、湯のし、

しみ抜き、色掛け、巻き取り、で加工は終わりましたが、一人で全て行っているので、

数はさばけませんし、機械化の部分も少なくとても手間が掛かりますが

着物は製造するのにとても沢山の職人さんが手間を掛けていますし高価なものです。

最初に、きちんと処理して有るので、末永く大切に着ていただきたいと思います。

問屋さんも仕上がりを見てとても綺麗になった事と風合いがとても良くなった言っていました。

 

訪問着の新反洗いとしみ抜きは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

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トップス 塩素系漂白剤(ハイター・ブリーチ)による脱色 色修正(染色補正) 綿素材

2015年10月30日 | 洋服(色掛け・色修正・染色補正・染直し)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

お店のお客様です。仕事中にカップの茶渋を取るために使用した

塩素系漂白剤(商品名ハイター、ブリーチ、アロマ等)が誤って飛び散り脱色したそうです。

クリーニング店に持ち込んでも断られたようです。ネットで検索して、当店のブログを見て

バスと地下鉄を乗り継ぎ小一時間掛けていらしゃいました。

トップス 胸脱色 Before

トップス 胸脱色(アップ) Before

小さいですが、脱色しています。

トップス 脱色 色掛け後 after

色掛けを行いましたが、その後家庭で洗濯をするので、落ちない様に色止めを行いました。

綺麗になったのでまた着用できます。若い方なので、ファッションを楽しんで欲しいですね。

塩素系漂白剤を使う時は、エプロン等してくださいね。

洋服のしみ抜きや染色補正(色掛け)は、

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訪問着仮縫い 湯のし 正絹素材

2015年10月29日 | 着物(湯通し・湯のし・新反洗い)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

店のお客さんが訪問着仮縫いの湯のし依頼がきました。

訪問着仮縫い

訪問着仮縫い湯のし前 Before

可愛い猫ちゃんの柄です。

訪問着仮縫い裏八掛付き

最初は、仮縫いを解きの作業です。

仮縫い解き作業中

解きあがったら、ロックミシンではぬいをします。

ロックミシンではぬい中

縫い上がり

仮縫いを解き、ロックミシンで縫いますが、時々生地の地の目を通さずに切ってある時もあるので

注意が必要です。湯のしの仕上がりが左右するので、気を抜けません。

折れ目にアイロンを掛けます。

湯のし中

その後湯のしの機械(テンター)を掛けます。

地の目が曲がらないように、二度掛けます。

湯のし仕上がり after

この訪問着は、縫い紋を入れる為に板巻きでは無く棒巻きにしました。

板巻きにすると次の縫い紋屋さんが又棒巻きにしないといけないので、次の職人さんの事を

考えています。

訪問着仮縫いの湯のしは、

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ニット 黄変しみ しみ抜き ウール素材

2015年10月28日 | 洋服(しみ抜き)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

前にチュニックの染め物をしてあげたお客様が、お気に入りのニットを

着ようとしたら、しみがあるので取って欲しいとのご依頼でした。

ニット 黄変しみ しみ抜き前 Before

ウールのニットの胸元に食べこぼしのしみでしたが、時間が経って黄変のしみのなりました。

ご自分で食器洗い用洗剤で叩いた事をお聞きしました。

食器洗い用洗剤を水洗いで落とし、しみ抜きを行いました。

しみが古い為に少々手こずりました。

ニット 黄変しみ しみ抜き前 after

しみ抜き後に少し色掛けをしました。

これでもう一度着れますよ。

 

洋服のしみ抜きは、

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昔話(人騒がせな人)4

2015年10月27日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

もうかれこれ20年以上前のことですが

とある資材商から取引先の地方のクリーニング店より喪服の丸洗いの依頼を受けました。

クリーニング店が着物の丸洗いが自店では処理しきれない為に当店のような専門店に

外注に出される事は良くある事です。クリーニング店でも、タック(ふだ)を付けてありました、

さらしに、タック(ふだ)を付け木綿糸で着物に縫い付けて止めてありました。

丸洗いをして仕上げをして資材商に納品しました。

翌日資材商から、クリーニング店から、

留袖を丸洗いに出したら、喪服になって戻ってきたので、留袖を返して欲しい」とのクレームでした。

当店も受付時に伝票を書き入れ即座に当店の札付けをした事と何より御社で付けたタックがあったので、

間違い無い事を主張しましたが、聞き入れてくれませんでした。

クリーニング店の顧客も「結婚式に喪服を着ていくはずがない、必ず留袖を着た」と主張しました。

左側 留袖 右側 喪服 

ご存知の様に喪服は喪装用の衣服で生地は関東は羽二重関西は縮緬の生地を使用している事が多いです、

黒の色無地、両袖と両胸と背中に5ツの紋が入っています。

留袖は既婚女性の正式礼装で無地裾模様に染め抜きの5ツ紋が用いられいます。

江戸褄模様も同じ意味に用いられます。黒地の物を黒留袖、黒以外の地色の物を色留袖と言います。

資材商と話をしていても拉致があかないので、直接クリーニング店と電話で話をしました。

クリーニング店はお客様の御家に伺い、留袖を確かにもらって来たと言っていました。

当店に来た時はたとう紙に入った状態でいただきました。

受付でたとう紙を開き喪服と確認した時に身八つ口にさらしに札をホチキスで止め

木綿糸で縫い付けあったので、「この札を付けてのは、どなたですか?」と尋ねるとクリーニング店は

「自分が付けた」とおしゃいました。

「もし御社のおしゃる留袖であったなら、当店で御社の付けた札を付け替えた事になりますよ」と言うと

「留袖は何処にいったのでしょうか?」と大変困惑されていました。

「わかりませんが、もう一度顧客に伺い箪笥の中を見せてもらって確認して下さい」と言い電話を切りました。

 

数日後、クリーニング店より連絡が有り顧客の箪笥より留袖が見つかった事の連絡がありました。

クリーニング店のお話によると、顧客の方がたとう紙に入れた状態の喪服を留袖と思い込み、

クリーニング店に喪服を渡しました。クリーニング店もたとう紙を開けずに留袖と思い込み喪服を

自店に持ち込み中身の確認せずに札を付け資材商に渡した事をお話していただきました。

結論から言うと品物を良く確認する事を約束していただきましたが、以後この資材商より

丸洗いが来ることはありませんでした。

全く人騒がせな人でした。

 

着物のお手入れは

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