皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
当店には、いろんな所からたくさんのきものがやってきます。
これらの中で他店にて丸洗い後にしみ抜きのみ当店にやってくるきものがありますが、
ドライクリーニングの溶剤管理の悪いお店より来たきものは、ドライクリーニング特有の臭いがしますのですぐに
分りますしまた、しみ抜きをすると処理した所のみが綺麗になったり、輪じみになったりいます。
このような時は、当店にて全体の汚れを取り除く為再洗いを行います。
当店はドライ機が一台しかありませんが
大手のクリーニング店の場合はドライ機を数台所有して、和服専用機がある工場も有ると
思いますが、大抵は無いと思います。
溶剤管理も当店の様に厳しく無いように思います。
溶剤管理とはドライクリーニングの溶剤の温度及び洗剤濃度を最適に保つ事と
洗浄により汚れた溶剤を清浄に保つ事を言います。
家庭用の洗濯の場合汚れた水は下水等に捨てる事ができますが
ドライクリーニングの溶剤は下水や土壌に廃棄は出来ません
専用のフィルターに汚れを吸着して綺麗にして再利用しています。
フイルターも必要回数で交換して必ず産廃業者に処理してもらいます。
左は新品右は汚れたフィルター
左は溶剤管理の悪い溶剤 右は当店の洗浄液無色透明
コストの関係でフィルターの交換のサイクルを増やすと溶剤の汚れが取りきれずに
溶剤が汚れ上の写真の様な黄色く下に匂いの元の脂肪酸が溜まっています
特に女性のお客様がよくおっしゃる特有な臭いも発生します。
汚い溶剤で洗えば、洗っているかというより汚している事になり本末転倒になってしまいます。
この様な理由により当店の溶剤管理は、人一倍気を付けています。
丸洗いとしみ抜きも当店の評判を聞き、とても増えてきました。
小出先生の講習会も受け、みけし洗いの技術も習得した後に
呉服問屋の仕事をしていた関係から産地のしみ抜きがどうなっているかの疑問が湧いてきました。
京都で紋入れの修行をしていた人等からも情報をもらっていました。
この頃にしみ抜きの仕事に技能士の試験がある事を知りましたが、今と違いインターネットも無く
調べあぐねていました、この仕事に携わっている以上、川上の源流を求めなければいけない事を
感じていました。
師匠が言っていたしみ抜き時し使用した薬剤のゆすぎが悪く変色したり経時変化により黄変の直しや
色掛けが悪い物の直し物も数多く直しました。
上の二枚の画像のきものは色留袖の5つ紋ですが、抜き紋の抜染剤は強酸性の薬剤を
使用しますがゆすぎが悪く経時変化で変色した物ですが、きちんと薬剤を
ゆすぎ出せば変色は起きませんし生地も痛んだりしません。
きものは袷の場合は表地と胴裏と八掛の折り方の違う生地を使用しています。
表地は織り物はあまり伸び縮が無く特に縮緬の染物はかなり伸縮が激しく
裏地の八掛もパレス縮緬も伸縮が激しい物が多くあります。
仕上げのプレスでは着用または保管で伸縮した物の蒸気アイロより復元します
最終目標は仕立て上がりです。
アイロンによるテカリ(アイロン当たり)が出ないようにアイロンを生地に当たらない様に
浮かせて当てております。その後蒸気を仕上げ台のバキュームで吸い込みますが、
縮緬素材は長く吸い込みますと折り返しの部分にアタリが出ますし吸い込みが少ないと
せっかく伸ばした所が再度狂いが生じジレンマに陥っていました。
お客様より昭和60年頃に縮緬の色無地の全体のプレスのアタリの
クレームを頂いた事が有りましたが当時の技術と設備では解決出来ない問題でした。
平成20年に新型の仕上げ台導入まで続きました
着物の丸洗いとお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時
休日 日曜 祝日
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