皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
お困りのお客様からの問い合わせの電話がありました。
黒地のパンツで素材がポリエステル、トリアセテート、ポリウレタン素材の
手芸用接着テープを使用して裾直しを行っていましたが、仕上がりが悪いので
再直しをしようと考えて、ネット検索をして接着テープを剥がす為にエタノール
(エチルアルコール)を使用する事を知り、実行した所脱色したので、
黒いマジックを塗った所、色が合わなかったので、次は染めて見ようとして
低温で染まる染料を使用して、染めた所上手く行かないので直す為には
加工料はいくらになりますか?とのお問い合わせでした。
プロのお直し屋さんでは無く、自分で洋裁が出来るとのお客様の様です。
お友達の物で弁償する恐怖から執念でネット検索をして当ブログに行きついての
必死のご連絡下さったと思います。
品物は同じ物が有りませんですし、付着しているしみも千差万別ですし、
付いたしみに対してどの様な取扱いをしているか、分からないですし、
どの位手間が掛かるかは、品物を見せていただき、作業をして見ないと正確な金額は
出ない為に、品物を見せて欲しいとお願いしても理解してくれなくて、
いくら掛かるかだけをしつこく聞かれました。
当店としましても、困ったお客様に手を差し伸べたいですが、手に負えない状態や
再生不能の状態で当店に持ち込まれてもどうしようない事に歯がゆい思いや
とても嫌な気持ちになります。
脱色する塩素系漂白剤や塩素系消毒剤の使用やエタノールやメタノールのアルコール系の
溶剤も脱色を彦起こします。アセテートやトリアセテート等の素材はネイルの除光液の
主成分のアセトンやお酢の成分の酢酸で生地が溶解(溶ける)して穴が開きます。
40年以上のしみ抜き作業において何度かの失敗の経験測があり、正しいアプローチで
しみを落として色掛け(色修正・染色補正・染直し)をして補正していると綺麗に
直りますが、間違ったアプローチをすると直らない事になりますので、正しい知識を
持たずに間違った自己処理を行うと元に戻らずにクレーム品となりひいては弁償と
なるので、プロの業者にご依頼して欲しいと強く望みます。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
ブログランキングに参加しています!
皆様の応援がとても励みになりますよろしくお願いいたします。
こちらをポチッポチッと押して下さい。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓