皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
問屋さんからの依頼です。
東京の小売屋さんの在庫の大島紬を湯通しと仕立てを依頼され
いざ納品という時に片袖が展示中に日ヤケの為に色が違う為に
色掛け(染色補正)をして欲しいとの事でした。
大島袷 仕立て上がり
大島新反時に小売店の展示中に日ヤケした品物を小売店が気づかず
湯通し店が湯のし中に色ヤケを気づかなかってか、気づいていたがそのままスルーしたか
仕立て屋も断ちを入れる前にヤケを気づかなかったか、気づいても自分は依頼された物に
断ちを入れた場合は後戻り出来ない為に仕立て上がってから発見され小売屋さん問屋さん湯通し屋仕立て屋
それぞれがスルーしてしまい、最後の顧客の前に小売屋さんにしわ寄せが行きます。
その後小売屋さんや問屋さんに泣き憑かれいつも頭を抱えていた自分がいました。
大島袷 右内袖 日ヤケ Before
画像では一寸分かりづらいですが、身頃と比べると袖が
大島袷 右外袖 日ヤケ Before
大島袷 右内袖 日ヤケ Before
大島袷 右内袖 日ヤケ Before
日ヤケ直しはヤケて退色した部分に染料を筆や刷毛で塗るか又はピースガンにて吹付て修正していきます。
ほとんどが反物の状態で処理していきます。
仕立て上がりの場合は袖口の八掛部分の生地の厚みや振りの折り返しの高くなっている部分が
濃く染まってしまう為に仕立て上がりの物は解いて反物の状態でなけれえばムラになる為に
お断れしていました。仕立て上がった着物を再度解き再仕立てをする事を仕立て屋さんも嫌がりますし
費用負担もありますし仕立て上がりのまま色掛けの技術を私自身が熱望していました。
ある時にふと思いついた事を試して見た所、上手く行き素晴らしい技術革新に行き付きました。
大島袷 右内袖 日ヤケ 色掛け後 after
大島袷 右内袖 日ヤケ 色掛け後 after
大島袷 右内袖 日ヤケ 色掛け後 after
先日問屋さんと仕事の話になりいつも仕立て上がりの物を出しても普通に処理してくれるので
別に気にせず請け負えるので助かっているとお褒めの言葉をいただきました。
この問屋さんが30年近く前に小紋仕立て上がりの上前身頃のヤケ直しの依頼を受け
解かないと出来ないとやり取りした事がとても懐かしく思い出します。
ここまで仕事が出来るようになった事は、この問屋さんはじめ沢山のお客様に育てて頂いた事
感謝、感謝、感謝です。これからも、もっと良い方法がないか、もっと向上出来ないかと
反省、研究、模索の毎日です。向上心を忘れずに精進していきます。
1980年(昭和55年)3月26日に修行に旅立った日です。
この仕事に携わりはや丸36年間経ちました。
きょうから37年目がスタートです。
着物のやけ直しは、
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいると
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時
休日 日曜 祝日
お問い合わせの方は下記の「お問い合わせについて」記事をご一読下さい。
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