皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
コート・アウター(クリスチャンオジャール製)のクリーニングを依頼され、
自社工場でドライクリーニングで処理して納品後に裾が脱色(色抜け)していたと
クレームになり、直せる業者がいないか、クリニング組合から問い合わせがあり
直して欲しいとのご依頼です。
コート・アウター(クリスチャンオジャール製)
濃いベージュのコート・アウターです。
コート・アウター(クリスチャンオジャール製)品質表示
旧式の表示の為、製造はかなり前だと思われます。
素材 表地 綿100%裏地 キュプラ(ベンベルグ)100%となっています。
洗濯表示 家庭での洗濯禁止、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、当て布できる
底面温度160℃を限度としてアイロン仕上げができる、パークロロエチレン又はジブトキシメタン
若しくは石油系溶剤又はデカメチルペンタシクロシロキサンによるドライクリーニングができる
となっています。
コート・アウター(クリスチャンオジャール製) 裾 脱色(色抜け)
ドライクリーニング後に仕上げ担当者が脱色した部分に気付いてしみ抜き担当者に
の職員の確認した所、脱色した部分を一切手掛けていないと言っていたとお聞きしました。
コート・アウター(クリスチャンオジャール製) 脱色(色抜け)
脱色した部分に違和感を感じて、長年の経験で斜めから見ると脱色(色抜け)した部分の
周りが綺麗になっています。おそらくしみ抜き担当がしみが付いたと思って蒸気しみ抜き機
(スポッター機)でしみ抜き作業を行ったが変化がなかったので、そのまま仕上げ担当者に
渡して仕上げをして、しみ抜き落ちませんカードを添付する事なくスルーお客様に納品して、
お客様が脱色に気付くいてクレームになり、クレーム担当職員がお客様に罵倒されたとおもわれます。
長年しみ抜きに携わって、色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)を行っていると
色の違いは良くわかりますし、良く分からないと色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)
作業をしても幼稚園児の塗り絵より悪い結果になると失敗ですので、非常に厳しい世界です。
しみ抜き担当職員さんクレームになると上司から叱責される事が避けてしみ抜きしていないと
避けていると次は受付担当の方がお客様から叱責されて、直す方法や直せる業者が分からないと
弁償や信用失墜する事になりますので、お客様に見せる前に速やかの直すか、お客様に許可を
頂いてしっかりと補正してあげる事をお客様の立場に立って申し上げたいです。
コート・アウター(クリスチャンオジャール製) 脱色(色抜け)
コート・アウター(クリスチャンオジャール製) 脱色(色抜け)
反対側の裾にも薄く脱色がありました。見えずらいので筆をおいて見やすくしました。
おそらくアルコール系の消毒液が裾に掛かって乾燥して、その時は何も変化が無くて
ドライクリーニングで消毒液の付いた部分の染料が脱色した事が原因と考えられます。
コート・アウター(クリスチャンオジャール製) 衿(カラー部)脱色(色抜け)
更に検品すると衿(カラー部分)が汗による脱色を起こしていました。
裾を直しても衿(カラー部分)の脱色が分かると更なる叱責を受ける事を考えて
衿(カラー部分)の色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)もお勧めすると
ご了承いただき色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)作業を進めます。
コート・アウター(クリスチャンオジャール製)裾 色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)後
ドライクリーニング済みですが水処理後に色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)を
行い補正して行きました。
コート・アウター(クリスチャンオジャール製)裾 色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)後
コート・アウター(クリスチャンオジャール製)衿 色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)後
衿(カラー)部分も水洗い後に色掛け(色修正・染色補正・染直し・部分染)を行いました。
これで胸を張って納品できます。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
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メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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