昨夜は居間のソファーで寝てました。
夜中2時半頃、女房のいびきが煩くて目を醒ましたまま眠れません。
いつもは手をバタンと女房の顔にぶつけると、フニャフニャいいながら横を向くかうつ伏せになってくれます。
そうするといびきはピタリと消えます。
昨晩に限って何があろうと止めん、とばかりにいびきが止まりません。
とうとう切れて、毛布一枚とダウンの防寒着を着てソファーで眠ることにしました。
電気を全部消してありますが、だんだん目が冴えて暗闇にも慣れてきます。
真っ暗なつもりが実際はいろんな明かりが点灯していることがわかりました。
テレビの電源、電源を切っても待機電源は点っています。
パソコンもモデムが明るく点滅しています。
電話機も留守電ランプなんかが輝いています。
そしてキッチンの炊飯器は保温を示すランプが輝いています。
廊下の電灯のスイッチを示す表示ランプも薄く点灯しています。
厚手のカーテンも締め切って真っ暗闇のはずが、暗闇に慣れた目にはまるで光のページェントのような感を呈してきます。
暗闇には慣れるものです。僅かの光を目いっぱい取り込むようになります。
そんな中で電灯を点灯すると頭がクラクラするほどの光の衝撃を受けます。
月明かり星明りで見えるのは当然ですね。
やっと眠りにつこうとした時でした。
ベランダを誰かが歩いているような気配を感じます。
私以外にベランダを歩ける人は女房しかおりませんが、彼女は高いびきで寝ているのがこの部屋まで微かに聞こえてきます。
うちは東と南の2面がベランダになっています。
去年外壁を塗り替えした時に真下の階の部屋が窓を割られて泥棒にあいました。
工事のために組んだ足場をよじ登って進入したのです。
この寒風の時期、進入するとすればよほど身の軽いスパイダーマンでないと無理です。
それに我が家に狙いをつけて進入しようとするのであれば、大いなる選択ミスです。
金目のものはありません。
それでも人の気配というのは感じるものです。
最初はベランダにおいてあるいろんな植物に寒風が当たり、枝が擦れたりしている音かと思いました。
しかし、やはり人間がいる気配は感じます。
誰かが窓の外で何かをしている気配です。
最大の恐怖は人がいるはずの無いところに人がいると感じることです。
そして、窓をコツコツと殆ど聞こえない音で探っている様子。
決定的です。
泥棒としか思えません。
恐怖に耐えながら、そ~っと窓のそばに近寄ってみました。
明らかにカーテン越しに外で何か作業をしようとしている気配です。
私も前の泥棒騒ぎの時に護身用に買っておいた1メーター50センチほどの棒を取り出しました。
そして意を決して、リビングとキッチンの電灯を全部つけるなりカーテンをジャーッと明けました。
窓越しに光の中で私を見たその男はびっくりして目を見開いております。
有り得ないものを見たような驚愕の表情です。
さすがにヤツは声も発しません。
無言で、突然ベランダを乗り越えて逃げ出そうとしました。
しかし悲しいかな寒さにかじかんで体の準備が出来ないままに、遥か下のレンガ敷きの歩道めがけて転落していきました。
この高さからの落下では死しかありません。
世のため人のため、血を吐いて寒さで死ぬがいい、2度と生き返らないことを祈る。
しばらくして、私は動悸も収まって眠りにつきました。
夢うつつの中でパトカーと救急車のサイレンの音が聞こえたような気がします。
ここでは日常茶飯事に聞く音です。
次に目覚めたのは遅い朝の女房の声でした。
「朝ごはんは食べないの?いつまでそんなとこで寝てんの!」
あれは夢だったのか現実の出来事だったのか、現実だったとすればやがて新聞に載るかも知れません。
まだ載ってない。
夜中2時半頃、女房のいびきが煩くて目を醒ましたまま眠れません。
いつもは手をバタンと女房の顔にぶつけると、フニャフニャいいながら横を向くかうつ伏せになってくれます。
そうするといびきはピタリと消えます。
昨晩に限って何があろうと止めん、とばかりにいびきが止まりません。
とうとう切れて、毛布一枚とダウンの防寒着を着てソファーで眠ることにしました。
電気を全部消してありますが、だんだん目が冴えて暗闇にも慣れてきます。
真っ暗なつもりが実際はいろんな明かりが点灯していることがわかりました。
テレビの電源、電源を切っても待機電源は点っています。
パソコンもモデムが明るく点滅しています。
電話機も留守電ランプなんかが輝いています。
そしてキッチンの炊飯器は保温を示すランプが輝いています。
廊下の電灯のスイッチを示す表示ランプも薄く点灯しています。
厚手のカーテンも締め切って真っ暗闇のはずが、暗闇に慣れた目にはまるで光のページェントのような感を呈してきます。
暗闇には慣れるものです。僅かの光を目いっぱい取り込むようになります。
そんな中で電灯を点灯すると頭がクラクラするほどの光の衝撃を受けます。
月明かり星明りで見えるのは当然ですね。
やっと眠りにつこうとした時でした。
ベランダを誰かが歩いているような気配を感じます。
私以外にベランダを歩ける人は女房しかおりませんが、彼女は高いびきで寝ているのがこの部屋まで微かに聞こえてきます。
うちは東と南の2面がベランダになっています。
去年外壁を塗り替えした時に真下の階の部屋が窓を割られて泥棒にあいました。
工事のために組んだ足場をよじ登って進入したのです。
この寒風の時期、進入するとすればよほど身の軽いスパイダーマンでないと無理です。
それに我が家に狙いをつけて進入しようとするのであれば、大いなる選択ミスです。
金目のものはありません。
それでも人の気配というのは感じるものです。
最初はベランダにおいてあるいろんな植物に寒風が当たり、枝が擦れたりしている音かと思いました。
しかし、やはり人間がいる気配は感じます。
誰かが窓の外で何かをしている気配です。
最大の恐怖は人がいるはずの無いところに人がいると感じることです。
そして、窓をコツコツと殆ど聞こえない音で探っている様子。
決定的です。
泥棒としか思えません。
恐怖に耐えながら、そ~っと窓のそばに近寄ってみました。
明らかにカーテン越しに外で何か作業をしようとしている気配です。
私も前の泥棒騒ぎの時に護身用に買っておいた1メーター50センチほどの棒を取り出しました。
そして意を決して、リビングとキッチンの電灯を全部つけるなりカーテンをジャーッと明けました。
窓越しに光の中で私を見たその男はびっくりして目を見開いております。
有り得ないものを見たような驚愕の表情です。
さすがにヤツは声も発しません。
無言で、突然ベランダを乗り越えて逃げ出そうとしました。
しかし悲しいかな寒さにかじかんで体の準備が出来ないままに、遥か下のレンガ敷きの歩道めがけて転落していきました。
この高さからの落下では死しかありません。
世のため人のため、血を吐いて寒さで死ぬがいい、2度と生き返らないことを祈る。
しばらくして、私は動悸も収まって眠りにつきました。
夢うつつの中でパトカーと救急車のサイレンの音が聞こえたような気がします。
ここでは日常茶飯事に聞く音です。
次に目覚めたのは遅い朝の女房の声でした。
「朝ごはんは食べないの?いつまでそんなとこで寝てんの!」
あれは夢だったのか現実の出来事だったのか、現実だったとすればやがて新聞に載るかも知れません。
まだ載ってない。