世の中には人間の理解を超えることが偶に起こる。
これは1週間ほど前に起こった不思議な出来事である。
しかしその不思議に気づいたのは今日のことであり、今日私は背筋が凍りつく思いをした。
1週間ほどの間、女房が遠方に出かけていたので私は1人の日を送っていた。
ある晩に、飲んで帰ってきたら暗い部屋の中で留守電のメッセージ有りの灯りが点滅していた。
ボタンを押すと女房の声が「また夜ウロウロと出歩いてるな、まあいいよ」と意味のないメッセージが入っていた。
当日出かけるときの夜8時頃、洗面所の鏡の前で髭を剃り、グチャグチャの寝癖のままの頭髪をブラシで梳かし整髪料を振りかけて整える。後頭部の禿は正面からは見えないから落ち込まないで済む。
一人だけの家の夜は妙に静かだ。ブラシッングする音が不思議に響いたりする。
最近は頭髪を七三に分けている。
しかし、寝癖のついた頭髪は変に髪の毛が立ったりしていて様にならない。
久しぶりにオールバックにしてみたら、何とかなった。
洗面所の照明は私の背後は照らさない。
従って私の背後は暗黒の世界。
どうも私の背後に誰かがいる気配がしてならない。
勿論誰もいるはずがない。
一旦、夜一人でこういう感覚にとらわれてしまうと際限なく恐怖感が増幅する。
遂には鏡の中の自分の背後を見ることすら出来ないような恐怖感が襲う。
やっぱり誰かがいるほんの僅かな気配がする。
思い切って鏡の中の私の背後を見つめてみる。
勿論誰もいない、でもいるような感じにとらわれる。
薄気味悪くなって早々に家を飛び出し夜の街を近所のカラオケ飲み屋で過ごした。
そして今日女房と雑談していて「あれっ」と思った。
女房の言った一言が私を凍りつかせた。
そして女房の眸を恐怖の面持ちで見つめた。
勿論女房は自分の言ったことに何の不思議も感じていない様子だった。
女房はこういったのです。
「あの晩はどこに飲みに行ってたの、頭オールバックにして」
ひょっとしたら女房は時空を超えてどこにでも一瞬にしていくことが出来る術を持っているのかもしれない。
たまたま人間に姿を変えているだけなのかな。
これは1週間ほど前に起こった不思議な出来事である。
しかしその不思議に気づいたのは今日のことであり、今日私は背筋が凍りつく思いをした。
1週間ほどの間、女房が遠方に出かけていたので私は1人の日を送っていた。
ある晩に、飲んで帰ってきたら暗い部屋の中で留守電のメッセージ有りの灯りが点滅していた。
ボタンを押すと女房の声が「また夜ウロウロと出歩いてるな、まあいいよ」と意味のないメッセージが入っていた。
当日出かけるときの夜8時頃、洗面所の鏡の前で髭を剃り、グチャグチャの寝癖のままの頭髪をブラシで梳かし整髪料を振りかけて整える。後頭部の禿は正面からは見えないから落ち込まないで済む。
一人だけの家の夜は妙に静かだ。ブラシッングする音が不思議に響いたりする。
最近は頭髪を七三に分けている。
しかし、寝癖のついた頭髪は変に髪の毛が立ったりしていて様にならない。
久しぶりにオールバックにしてみたら、何とかなった。
洗面所の照明は私の背後は照らさない。
従って私の背後は暗黒の世界。
どうも私の背後に誰かがいる気配がしてならない。
勿論誰もいるはずがない。
一旦、夜一人でこういう感覚にとらわれてしまうと際限なく恐怖感が増幅する。
遂には鏡の中の自分の背後を見ることすら出来ないような恐怖感が襲う。
やっぱり誰かがいるほんの僅かな気配がする。
思い切って鏡の中の私の背後を見つめてみる。
勿論誰もいない、でもいるような感じにとらわれる。
薄気味悪くなって早々に家を飛び出し夜の街を近所のカラオケ飲み屋で過ごした。
そして今日女房と雑談していて「あれっ」と思った。
女房の言った一言が私を凍りつかせた。
そして女房の眸を恐怖の面持ちで見つめた。
勿論女房は自分の言ったことに何の不思議も感じていない様子だった。
女房はこういったのです。
「あの晩はどこに飲みに行ってたの、頭オールバックにして」
ひょっとしたら女房は時空を超えてどこにでも一瞬にしていくことが出来る術を持っているのかもしれない。
たまたま人間に姿を変えているだけなのかな。