この本を読むと確実にカラスへの見方が変わる。
カラスは遊ぶ、カラスはキレイ好き。カラス撃退グッズは効果がない。カラスは人間が見えない色も見える。……
哺乳類の頂点が人間だとすると、鳥類の頂点はカラスだということが自然とわかる。
カラスが頭がいいということは誰でも知っているけど、それは脳の大きさ、構造からも裏付けられる。
図形や数を区別し、概念思考すらできることが根気の要る実験で明らかになる。
しかし、著者の杉田昭栄は単純に頭の良し悪しで動物や鳥を評価しない。人間のものさしを当てはめること自体がカラスを見損なうことになると考えているのだろう。
鳥が空を飛ぶのは当たり前だが、そのために独自の身体と脳を持っていて、独自の感覚を持っている。
空を飛べない人間が鳥のことがわかるわけがない。
進化の過程で、なぜ空を飛ぶ鳥類が現れ、飛ぶことをやめた哺乳類が現れたのか。
ぼくはカラスが何かを語りかけてきているような気がすることが時々ある。
視線が合って、「どうした?」とか「おまえもいろいろ大変だな」とか。
それは勝手な思い込みで、あんまり見ていると襲われそうになったりするけど。
でも、考えてみれば都市に住んでいて、人間を襲う動物なんていない。
犬も猫も他の鳥もそんな元気のあるのはいない。
人間の都合でいいようにされてかわいそうな感じだ。
カラスは都市や人間を自分の都合に合わせて利用している。
だから、ゴミをあさったりして嫌われるんだろうけど、「おまえたちが自然を大切にしないからさ」とでも思っているのかもしれない。
いろんなことを考えさせてくれるこの本で唯一残念なのが、なぜカラスがあんなに真っ黒なのかという疑問への答えがないことだ。
夜行性でもないから保護色とは思えない。ただでさえ大きな身体がよけい目立つ。
だから、何か意味があるように考えてしまうのだが。
カラスは遊ぶ、カラスはキレイ好き。カラス撃退グッズは効果がない。カラスは人間が見えない色も見える。……
哺乳類の頂点が人間だとすると、鳥類の頂点はカラスだということが自然とわかる。
カラスが頭がいいということは誰でも知っているけど、それは脳の大きさ、構造からも裏付けられる。
図形や数を区別し、概念思考すらできることが根気の要る実験で明らかになる。
しかし、著者の杉田昭栄は単純に頭の良し悪しで動物や鳥を評価しない。人間のものさしを当てはめること自体がカラスを見損なうことになると考えているのだろう。
鳥が空を飛ぶのは当たり前だが、そのために独自の身体と脳を持っていて、独自の感覚を持っている。
空を飛べない人間が鳥のことがわかるわけがない。
進化の過程で、なぜ空を飛ぶ鳥類が現れ、飛ぶことをやめた哺乳類が現れたのか。
ぼくはカラスが何かを語りかけてきているような気がすることが時々ある。
視線が合って、「どうした?」とか「おまえもいろいろ大変だな」とか。
それは勝手な思い込みで、あんまり見ていると襲われそうになったりするけど。
でも、考えてみれば都市に住んでいて、人間を襲う動物なんていない。
犬も猫も他の鳥もそんな元気のあるのはいない。
人間の都合でいいようにされてかわいそうな感じだ。
カラスは都市や人間を自分の都合に合わせて利用している。
だから、ゴミをあさったりして嫌われるんだろうけど、「おまえたちが自然を大切にしないからさ」とでも思っているのかもしれない。
いろんなことを考えさせてくれるこの本で唯一残念なのが、なぜカラスがあんなに真っ黒なのかという疑問への答えがないことだ。
夜行性でもないから保護色とは思えない。ただでさえ大きな身体がよけい目立つ。
だから、何か意味があるように考えてしまうのだが。
カラスは寄生でも、野生でもなく、共生なんでしょうね。空の隣人って感じ。…もちろんご近所付き合いって簡単じゃないんですが。