12/15の読売日響の広上 淳一指揮の定期演奏会の感想を簡単に。
1曲目は、ヴァイオリン:ルノー・カプソン、チェロ:ゴーティエ・カプソンによるブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲。ほとんど気持ちよく寝てしまったので特に書くことはない。アンコールはヘンデルのパッサカリアだったのかな、なかなか喜悦感のあふれるいい演奏だった。
休憩後の2曲目もブラームスで、ピアノ四重奏曲第1番をシェーンベルクがオケ用に編曲したもの。ピアノをどのパートにやらせるかがポイントだと思った。クラリネットを始めとする木管;ブラス;マリンバやトライアングルなどの打楽器の、3つが担当というのはすぐにわかったけど、もう一つあるような気がして見ていると、ちょっと先にいるコントラバス奏者がインテルメッツォのところで、さあっと楽譜を撫でるのに気づいて、あっと思った。隣の奏者に「ここがポイントだから入念にね」と確認したのだろう。どうやらチェロとともに低弦が4つ目のパートらしい。
それがわかるといかにもシェーンベルクらしい知的でウィットに富んだ工夫が聞こえてくる。簡単に言えば(弦だけの)3+(ピアノを加えた)4の組み合わせによって、再構築しているわけで、トライアングルはそのキイのようなものだろう。
こういう秘儀のようなことを明確に聞かせてくれた広上とオケに拍手を送りたい。日本人も捨てたものではない。ただ、彼の指揮姿は小澤に似て、田舎の社交ダンスのようなものだし、少々息遣いが早く:荒くて、若さを感じさせるのはグールドを想起させた。
1曲目は、ヴァイオリン:ルノー・カプソン、チェロ:ゴーティエ・カプソンによるブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲。ほとんど気持ちよく寝てしまったので特に書くことはない。アンコールはヘンデルのパッサカリアだったのかな、なかなか喜悦感のあふれるいい演奏だった。
休憩後の2曲目もブラームスで、ピアノ四重奏曲第1番をシェーンベルクがオケ用に編曲したもの。ピアノをどのパートにやらせるかがポイントだと思った。クラリネットを始めとする木管;ブラス;マリンバやトライアングルなどの打楽器の、3つが担当というのはすぐにわかったけど、もう一つあるような気がして見ていると、ちょっと先にいるコントラバス奏者がインテルメッツォのところで、さあっと楽譜を撫でるのに気づいて、あっと思った。隣の奏者に「ここがポイントだから入念にね」と確認したのだろう。どうやらチェロとともに低弦が4つ目のパートらしい。
それがわかるといかにもシェーンベルクらしい知的でウィットに富んだ工夫が聞こえてくる。簡単に言えば(弦だけの)3+(ピアノを加えた)4の組み合わせによって、再構築しているわけで、トライアングルはそのキイのようなものだろう。
こういう秘儀のようなことを明確に聞かせてくれた広上とオケに拍手を送りたい。日本人も捨てたものではない。ただ、彼の指揮姿は小澤に似て、田舎の社交ダンスのようなものだし、少々息遣いが早く:荒くて、若さを感じさせるのはグールドを想起させた。
つまり、ピアノの部分を管楽器が担当するとしても、その奏者がピアノの音色に似せよう、と工夫することはきっとないんでしょうね、なんかくやしいなあ…