昨夜の雨は
九月の汚れた日々を洗い流す
新しい月への準備のような
雨でした
雨も止んで
暦を捲ると゛今日から神無月゛
赤いカンナの花が通りの庭で咲いている
あの緋色の炎が
虚しくなった北の空を点して行く花なのでしょう
゛はっとして振り返る゛大きな花に心を抱く
物心
枯れ葉散る通り
カサコソ
゛神無月緋炎の花に点されて忘れし事をふと思い出す゛
゛暦の中は目の前で枯れ葉散り北風小僧陽に逆らさぬ゛
゛切なくも芙蓉の花は雪降る日迄土壌を信じ咲きし花゛
十月の暦を捲りながら出会いの日々を詠んでみました
物心
あの陽の激しかった芙蓉の花の汗
芙蓉