秋の陽の毀れ日通りに、、、、
アコーデイオンカーテンを引くと
街のセプテンバー
九月のトランペットの吹く風の音を思い出し
コーンの缶詰の蓋を開くと
古池の出会いのようなハモニカー
あの日のメロディーが飛びだして
枯れ葉り通は一年の思い出に繋がって行く
広告をポケットに今日も自転車は走って行く
ビュテイフルサタディー愛燦々として
雪虫が私の目先を
一週間程前から飛んでいる
初冬
手で拭うと潰れてしまう
そのか弱さは
冬の厳しさとは裏腹に
初心忘れべからず
冬の入り口を意識した
初々しさが伝わってく来る
雪虫
雪虫の戯れが店先迄付いて来た
ツーンと鼻に来る寒風に逆なで長い上り坂の道程
荷を括りつけた私の自転車は
晩秋
セピアに染まって来る晩秋の空を勢い付けた
車の運転の不可能な私のこの頃
来る日も来る日も
忘れ物はないか
貯蔵の買い物で忙しい
雪が来る迄
木枯らしのように私の自転車は走り続ける