初夏が一番好き

初夏がいちばん好きだから、
ショカ。
幼いころから植物好き。
ずっといっしょに
暮らしています。

タネツケバナ、と    森縁に広がる草の海      千葉市 泉自然公園

2020-03-26 00:12:23 | みんなの花図鑑

 

タネツケバナ、ハコベ、ヒメオドリコソウ、ホシノヒトミ・・

森縁に広がる草の海。

 

甘い大気。

イノチあふれる深い森。

 

自然交配による中間種まであるようで、

多くの仲間を個別に同定するのはとても困難。

生育環境、雄蕊数を基本に。

 

(種浸け花)アブラナ科タネツケバナ属。越年草。

北半球の温帯に広く分布。

花期は35月。3mmくらいの花弁。草丈、30cmくらい。

名の由来、

種付けは、米作で種籾を水に浸ける時期に咲くことから。

ナワシログミのように、季節を纏う、

うつくしいなまえ、うつくしいにほんご。

雄しべの数、6本が多い。ミチタネは4本が多い。

 

 

タネツケバナの変種であるタチタネツケバナの特徴を持つ、

草丈が高い群生も観られる。

タネツケバナとの中間型もあるらしい。

同定困難。

 

 

アーカイブ。

2月中旬。東京都江東区都立の森。

 

 

仲間。

ミチタネツケバナ

(道種浸け花)アブラナ科タネツケバナ属。

ヨーロッパ原産。1970年代に渡来。

花期。2~3月。花径、5~7mmくらい。草丈、30cmくらい。

名の由来、道は、タネツケバナより乾燥した場所に生えていることから。

 

 

ハコベ

(繁縷、蘩蔞)ナデシコ科ハコベ属。

別名、小繁縷(コハコベ)。

分布、世界の寒帯から熱帯にかけて。

花径、5mmくらい。花期、2~9月。

高さ:10~20センチ。春の七草。薬草。

名の由来、古名は、はこべら、はくべら。蔓延芽叢(はびこりめむら)が語源の説。

ツル(蔓)が延びて、芽が生い茂る(叢・ムグラ)意。


キジムシロ     イノチあふれる深い森     千葉市 泉自然公園

2020-03-25 00:06:51 | みんなの花図鑑

 

イノチあふれる深い森。

 

年に数回訪れるすばらしい自然環境。

しかし、

昨年の二度の直撃台風によって大きな被害を受けた。

都内に比べて、その差に愕然。

閉園は解かれたが、通行止めも多く、まだ期間がかかりそう。

温暖で、台風被害とは縁の薄かった房総半島。

今現在も復旧できていなかったり、被害がつづく可能性にあきらめたりと、

残念なニュースが多い。

毎年の台風シーズンが恐怖。

 

(雉筵)バラ科キジムシロ属。多年草。
日本全土、東アジアに分布。山野の草地環境に。

花径、2cmくらい。花期、4~8月くらい。

草丈、30cmくらいに。

名の由来、放射状の葉姿を雉が休むムシロ(蓆)に例え。

 

 

昨年3月。自然公園のランドマークのひとついずみ橋。工事中で渡れない。

 

ヒト科ミンハナホシノヒトミ属ショカ。

 

鬱蒼とした深い森なのにここまで台風の影響が及ぶ。

昨年6月と比べると悲惨。

 

昨年6月。

 

 

 

仲間。

ヘビイチゴ

(蛇苺)バラ科キジムシロ属。多年草。

日本全土、アジア南東部に分布。 這性。

花径、1~1.5cmくらい。 花期、4~6月。

果実、1~1.5cmくらい。 無毒だが美味しくはない、と。

名の由来、ヘビの生息しそうな場所に生育という説他。

 

 

 


アレチヒナユリ     天使のキス      千葉県市川浦安アスファルト脇植物園・自宅

2020-03-24 00:03:08 | 千葉県市川・浦安アスファルト脇植物園

 

キュートなピンクの雌しべ。

天使のキス。

 

蒔いてから2年かかって開花。

草本でこれだけ期間が過ぎると、

鉢だと厳しいのかと不安になっていた。

つぼみがみえたときは感激♪

長年の観察から、屋外で普通に生育するつよい子。

毎年咲くようになりそう♪

 

そういえば、

ウチの姫たちの天使のキスがいつからかなくなった(笑)。

 

(荒地雛百合)ツルボラン科(ユリ科)ツルボラン属。多年草。

ハナツルボラン(花蔓穂蘭)とも。ハナアロエは同科異属。

原産地、地中海沿岸。20世紀初めに渡来、野生化。

花期、4~5月頃。花径、15mm くらい。

草丈、50~80cm。

 

 

アーカイブ。

2018/5 採種。蒔く。

 

2018/9 発芽確認。

 

2019/7 この時期にアレチヒナユリだと確信。

 

2020/3/10 初めてのつぼみ確認。

 

3月下旬。

 

 

4月下旬。

 

5月初め。

 

 

7月初め。


ソメイヨシノ     風までさくらいろに染め       東京都墨田区菊川

2020-03-23 00:17:57 | みんなの花図鑑

 

さくらにつつまれていく日本。

 

風までさくらいろに染め、

さくらから始まる、

アタラシイ一年。

 

(染井吉野)バラ科サクラ属。

エドヒガン系とオオシマザクラの交配。

江戸末期から明治初期に、江戸・染井村にて育成された。

以降、サクラと表現するときはソメイヨシノを指し、

圧倒的なシェアとなる。

名の由来、咲く、に接尾語、ら、がついた説が有力。

 

 

 

アーカイブ。

 

気象庁が、東京の標準木とするのは、

千代田区・九段にある靖国神社境内のソメイヨシノ。

気象庁から近いからかな。

 

 

千代田区千鳥ヶ淵。

靖国神社からも近く、

あまりの混雑に近づかないようにしてる。

 

 

 

 

 

 

 


ヴェロニカ アルベンシィ(タチホシノヒトミ)    植物たちへの感謝をうつくしいにほんごのなまえで

2020-03-22 00:24:40 | 植物の名前

 

四つ揃ってオワリノハジマリ。

 

例年より少し早い開花。

仲間の中でいつも最後に咲く。

 

オオバコ科クワガタソウ属。

学名、Veronica arvensis。

ヨーロッパ、アフリカ原産。明治のなかごろに確認。

花期、4~6月。花径、4mmくらい。

草丈、30cmくらいに。

ヨーロッパから来た、青い瞳のうつくしい子、

ヴェロニカ アルベンシィ。

仲間のフラサバソウは、19世紀のフランスの植物学者

フランシェとサバティエの名前を組み合わせた、うつくしいなまえ。

宇宙の果てに捨ててきたい標準悪名 立 犬 の 陰 嚢(タチイヌノフグリ)。

犬の陰嚢(イヌノフグリ)に似ていて、直立してるから、と。

コレハニホンゴデスカ?

 

 

鉢で育ててる子。

 

 

アーカイブ。

3月中旬。

 

4月初め。

 

 

4月下旬。

 

 

5月初め。

 

 

ゴマノハグサ科クワガタソウ属の仲間。

標準和名に、役に立たないことを、

犬に例えるセンスのなさがここでも使われてる。

 

ホシノヒトミ(星の瞳)

標準悪名 大 犬 の 陰 嚢(オオイヌノフグリ)。

花径、1cm前後。

 

 

 

フラサバソウ

オオバコ科クワガタソウ属。

ヨーロッパ原産。

明治初期に長崎県で初めて確認。

草丈10~30cmほどの越年草。

花径、3~4mm。花期は4~5月。

 

 

ヴェロニカ シムバラリア(コゴメホシノヒトミ)

ゴマノハグサ科クワガタソウ属。越年草。

学名:(Veronica cymbalaria)、ヨーロッパ原産。

花期は2~4月。草丈、20cmくらいに。

花径は、5mmくらい。ホシノヒトミより少しちいさい。

1961年東京・小石川植物園に渡来。逸出し野生化。

標準悪名 コゴメイヌノフグリ(小米犬の陰嚢)。