絶対、態とだと思ってた。
お母さん、赤い糸が頭と耳に絡まって来るんですが。
ようやく気づいた母は笑って写真を撮ってたけれど、嫌な気分。
さっきから手ですーっと糸を引く度、私の頭と耳に赤い糸が乗ってくるのです。
耐えれないわよ。と無言でお母さんの膝横から、私は寝室へ戻りました。←ブナ
「下手な長糸」ってこんな事を言うんだろうな、って呟いていた母。
黙々と刺子をする。
私たちが声をかけない限り無言。
ようやく完成し感想を述べている。
多分言い訳だと思うの。
林檎だって歪なのもあるわ、これも素敵な林檎よ。
布巾をもって各部屋をクルクル回る、お母さん。
ゴニャン(御飯)だよ。
母は慌てて用意する。