21時、気温29度、室温70%暑くて眠りづらい
窓を開けていたがエアコンを入れたいと思った
ベランダで次女は未だくつろいでいる
薄暗い部屋のベッドでうつ伏せになり次女を待った
数分も経たぬうちに次女はうつ伏せの私の横にちょこんと座った
撫でてという
私は左手で指定された体の場所をあちこち撫でる
そんなぁ〜
私はうつ伏せのまま声をあげた
ふふっと次女は微笑む
ベランダでくつろいでいると思っていた次女
外気に漂う金木犀の香を纏い私の横に来たのだった
撫で香は部屋中を私の背中を包んでゆく
お母さん、日の入りが早くなってきました
夕方はなるべく早く帰ってきてください
声は遠ざかる様に消えていったが確実に耳に伝わった
わかったよ、と言えたか定かでない
次女の金木犀の眠りの香は、それほど私に覿面だった