銀河のサンマ

何でもあり

シメジの叫び

2020-07-05 | 吾子のおはなし

 

 

 

 

(そんな顔せんとー。たまらんとー。可愛すぎると。母より)

 

 

 

 

 

朝、湯を沸かす間、子供達に缶詰をあげようと思っていたのに。

何故か御手洗いの掃除を始めてしまった。

トイペに消毒つけ拭いて拭いて流したら御手洗いを詰まらせた。

ハンガーを伸ばし針金でクルクル。流れない。

その間、シメジが叫ぶ。

ブナは御立腹で私の座るクッションに無言で座っている。

そうそう子供たちの朝缶詰を忘れていたと、あげる。

勿論、カリカリは置いてるが朝の缶詰が始まりである。

食事をさせながら自分の料理にとりかかりたいが、御手洗いが気になる。

御手洗いへ行こうとしたら、私が猫缶を溢していたのか踏む。

あー床拭かないと、と思い、足だけ拭いて御手洗いへ向かう。

ハンガーをクルクル再度回すも無理の様。

果てさて、どうしよう。

考えながら、私は起きて、腸の脱水が直ぐ始まるので、なるべく早めに食べ物を口にしなければならない。

まずは御飯をつくろうか、と台所へ戻る途中、再び溢している猫缶を踏む。

私は間違えなく何らか欠陥があるのだろう。

再び踏んだ猫缶の足はもうどうでもいい、お腹が空いてきたので、先に朝食準備を。

お湯が沸いたところで調理開始しようとしたら、子供は缶詰は食べ終えたらしい。

するとゾゾーと音がしたので、御手洗いが自然に流れてくれたようだ。

一安心、良かった。御手洗いへ確認しに行き、そのまま掃除をしてしまう。

終わって台所へ戻ればシメジが鳴く。

まだ朝、撫でてもらってないとのこと。

母としては御飯つくって、早く食べたい。お腹が。ね?

ごめん。ということで、先に私の食事だ。

エネルギーチャージゼリー飲み、急ぎ朝食つくり、座るころフラフラだ。

腸の時間に、若干遅れてしまったようだ。

いただきます、手を合わせ、食べながら隣でシメジが鳴く、鳴く、鳴く。

あ、撫でてやったねーと箸を止めては、少し食べ、チュールをあげては撫で進まぬ私の朝食。

時間かかった食事後、猫缶ふんだ足を、やっと拭く。

シメジの大声で鳴くのは昔からでない。

一昨年の末っ子、去年、長女が亡くなり、警戒心も解けはじめ主張が多くなった。

大きな進歩であり、嬉しい。

てんやわんやの中、余りに鳴きやまない顔が可愛くて撮ってみた。

当然、後で子供に容赦なく叱られた。

私は何でも段取りが上手でない。

子供も重々承知のようで呆れられることが多い。

上手でない自分が好きでないことが多い。

だが子供が居ることで、段取り上手でない私と子供の手間で、てんやわんやする世界は、只の愉快な世界だ。

てんやわんやの母に、容赦なく少し鼻ペチャなシメジの叫びと、無言で冷静な圧をかけるブナが笑える。

亡くなった子に申し訳ないと思う。

今の私なら、少しは大らかな母で居れた気がするんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝起きた時、太陽みて、のんびりした日曜日になると思っていた。

ま、子育てする間、そんな日、中々来ないのは承知だけど(笑)

それで良いのだと今ならわかる(笑)

 

 

 

 

 

 


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