(そんな顔せんとー。たまらんとー。可愛すぎると。母より)
朝、湯を沸かす間、子供達に缶詰をあげようと思っていたのに。
何故か御手洗いの掃除を始めてしまった。
トイペに消毒つけ拭いて拭いて流したら御手洗いを詰まらせた。
ハンガーを伸ばし針金でクルクル。流れない。
その間、シメジが叫ぶ。
ブナは御立腹で私の座るクッションに無言で座っている。
そうそう子供たちの朝缶詰を忘れていたと、あげる。
勿論、カリカリは置いてるが朝の缶詰が始まりである。
食事をさせながら自分の料理にとりかかりたいが、御手洗いが気になる。
御手洗いへ行こうとしたら、私が猫缶を溢していたのか踏む。
あー床拭かないと、と思い、足だけ拭いて御手洗いへ向かう。
ハンガーをクルクル再度回すも無理の様。
果てさて、どうしよう。
考えながら、私は起きて、腸の脱水が直ぐ始まるので、なるべく早めに食べ物を口にしなければならない。
まずは御飯をつくろうか、と台所へ戻る途中、再び溢している猫缶を踏む。
私は間違えなく何らか欠陥があるのだろう。
再び踏んだ猫缶の足はもうどうでもいい、お腹が空いてきたので、先に朝食準備を。
お湯が沸いたところで調理開始しようとしたら、子供は缶詰は食べ終えたらしい。
するとゾゾーと音がしたので、御手洗いが自然に流れてくれたようだ。
一安心、良かった。御手洗いへ確認しに行き、そのまま掃除をしてしまう。
終わって台所へ戻ればシメジが鳴く。
まだ朝、撫でてもらってないとのこと。
母としては御飯つくって、早く食べたい。お腹が。ね?
ごめん。ということで、先に私の食事だ。
エネルギーチャージゼリー飲み、急ぎ朝食つくり、座るころフラフラだ。
腸の時間に、若干遅れてしまったようだ。
いただきます、手を合わせ、食べながら隣でシメジが鳴く、鳴く、鳴く。
あ、撫でてやったねーと箸を止めては、少し食べ、チュールをあげては撫で進まぬ私の朝食。
時間かかった食事後、猫缶ふんだ足を、やっと拭く。
シメジの大声で鳴くのは昔からでない。
一昨年の末っ子、去年、長女が亡くなり、警戒心も解けはじめ主張が多くなった。
大きな進歩であり、嬉しい。
てんやわんやの中、余りに鳴きやまない顔が可愛くて撮ってみた。
当然、後で子供に容赦なく叱られた。
私は何でも段取りが上手でない。
子供も重々承知のようで呆れられることが多い。
上手でない自分が好きでないことが多い。
だが子供が居ることで、段取り上手でない私と子供の手間で、てんやわんやする世界は、只の愉快な世界だ。
てんやわんやの母に、容赦なく少し鼻ペチャなシメジの叫びと、無言で冷静な圧をかけるブナが笑える。
亡くなった子に申し訳ないと思う。
今の私なら、少しは大らかな母で居れた気がするんだけどな。
朝起きた時、太陽みて、のんびりした日曜日になると思っていた。
ま、子育てする間、そんな日、中々来ないのは承知だけど(笑)
それで良いのだと今ならわかる(笑)