銀河のサンマ

何でもあり

雪のつもる日

2020-02-15 | イラストかたり

 

 

 

 

 

 

 

雪がつもる日のデニムなんてないころ

女の子はだいたい赤のズボンでそろってて

赤のランドセルが雪で白くなりそうで

女の子はだいたい赤い傘をもっていて

雪がすごいから赤い傘はさす意味なくて

白いくつ下に長靴しっかりはいていて

登校するまでには手袋びっちょりぬらしてた

吐く白い息どれだけでるか競ったり

まだ誰もふんでいない雪をさがすの競ったり

おしくらまんじゅうをひたすら続けたり

みんな、みんな、なんら、なんらかで

寒さから無理やりでも逃げる方法さがしてた

雪がつもる日の小学一年生の私のはなし

 

 

 

 

※鉛筆・色鉛筆

 

 

 

 

 

明後日、本当に雪が降るのか不思議と思っていた時に思いだしました。

手袋は同級生のおさがり(3組あっても足りず)。

長靴は隣のお姉さんのおさがり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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モモ

2020-02-14 | イラストかたり

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタシはモモ。

これ犬だって。

第2のお母さん画力ゼロ。

ワタシの姿ってコレないでしょ。

ワタシの毛色いったいどうしたかったの。

ワタシの毛並み随分ヤサくれてる感じだわ。

ワタシの鼻がピンク色だけ正解ね。

もしかして写真ないから私を思いだせないとか。

たしか柴犬とゴールデンの混じりって言ったわよね。

第1のお母さんは激しかったわね。

第2のお母さん、イロイロと弱すぎなのよ。

第1のお母さんが死んだあと第2のお母さんの所へ居たかった。

何百、何千、億積めたとしてもダメなんだってね。

家の掟だとか言われて、人間の世界ってなんなの。

第2のお母さん家の門をまたがなくなった。

どうしても迎えにこれないって。

どうしても迎えにきてほしかった。

ワタシはワタシを好きで居てくれる人の所へ行きたかった。

今は魂でたまにそっちへ行くよ。

また毛の匂いと気配で気づいてね。

第2のお母さん弱くてすぐ寝こむんだから。

びっくりしたわ。

第2のお母さん、ワタシと姉妹と思っていたなんて。

びっくりしてたね。

ワタシが第2のお母さんてが呼んだとき。

ちなみにしつこく注意しておくわね。

第2のお母さん、上向きで頬づえした顔 ブ・サ・イ・ク・だから気をつけて(笑)

 

 

 

 

 

※ペン・色鉛筆

 

 

 

 

 

 

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人参サラダ

2020-02-11 | 銀河食堂

 

 

 

 

 

水の浄化をどれ程するか、1匹のシジミで実験をしている。

ボクはこの職場に来て5年、シジミが住む水に金魚のエサを撒いている。

前任から継いだ仕事の1つである。

シジミは引き継ぎ以来、姿をみていない。

水面から覘くだけでは見えないのである。

だが今日はシジミの成長記録をする日だと上司に言われ、実に5年ぶりの対面をする。

水の中に手を入れグルグルかき回す。何度か続けているとシジミが手ですくえた。

おっとっとっ!ぎゃーっ!! 

すくったシジミをみてボクはポチャンと水に落ちた。

「水の中へ銀河食堂出張」

ん?!息のできる水の中で「銀河食堂」現れる、古びた食堂、最初に出会った主の店だ。

あいよ、来たかい。座んない。人参サラダだ、食べていきな。

ボクは一目で顔を曇らせ黙り込む。

(人参、マヨネーズ、ハムステーキであろう角切り。食べれないことはないが進んで食べない。苦手だ)

店主は黙る僕にニンマリし、器をもって箸をつけてみな。と催促した。

僕は「いただきます」すら言わず箸をつける。

(あれ?)

だろう、と言いたげな店主の顔は更にニンマリする。

(臭い人参が然程くさくない!ツンとするマヨネーズが然程ツンとしない!切り刻んでは再度ひっつけるハムが口に障らない!)

店主が静かに一言、桜の椀だ。

人参サラダの椀は手に包むよう収まり滑らかでほんのり木の香がする。

香りが食材と共に鼻腔を頬ずりするように抜けていく。

香りが食材を口どおり滑らになるよう助けてくれる。

こんなものでサラダが柔らかく感じるんだっ! と声を大にしてしまったボクの目はきっとキラキラとしているに違いない。

「苦手も変化をつけたら楽しい」があるかもしれん。

まあ工夫は成長だわな、また来な。と店主がハハッと笑うと、チャポン・・・水の音がした。

気づくとボクは水をいれた器にシジミをチャポンと入れたところだった。

その器は人参サラダと同じ桜の椀。

ボクは、上司に頼みこみ休日シジミと共に過ごす為つれて帰ることにした。

休日らしい朝の匂い。

ボクは店主が作ったものに似せた人参サラダを作りシジミと会話する。

プクプクッとでた水の泡が何か言っている様で愛らしい。

勿論、仕事である記録も記している。

記録:5年間でおおよそ8cm。ボクが見てきたハマグリたちより大。

 

 

 

 

 

 

 

※ このシジミは浄水場に5年以上いきたことは確かです。

  ハマグリ大になったと聞いています。

  そして姿はなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月曜日の朝食より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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時間厳守

2020-02-10 | 吾子のおはなし

 

 

 

 

 

 

私はシメジと炬燵へ潜ったり走ったりしましたが疲れて眠りました。

お母さんが私のお腹をグリグリするのでゴロゴロっと喉を鳴らして目をあけました。

今日お母さんは忙しく余り話しをしてないので嬉しかったのです。

ただ私は容赦ありません、時間厳守な子なのです。

もう私たちの夕飯の時間です、と言うと、あいよっ!とお母さん機敏に割烹着の袖まくり台所へたちました。

 

 

 

※ぶなしめじ

 

 

 

 

 

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教える

2020-02-09 | 吾子のおはなし

 

 

 

今わたしはお母さんに教えているのです。

じゃれてもイイよ。

からかうのはやめてって。

 

 

 

 

 

 

それはムリなようで私をからかいます。

きらいっ!

舌をペロッとだしてにげました。

 

 

 

※ぶなしめじとマドラーで遊んで夢中になり怒られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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